- 2026年9月2日
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Appleは2026年10月29日、最新のAppleシリコン「M6」を搭載した24インチオールインワンデスクトップ「iMac」の予約受付を開始する。国内販売価格は税込249,800円から。発売日は11月6日を予定している。
2024年に登場したM4搭載iMacの後継モデルで、M5世代を経ずにM6へ移行。最大12コアCPU、最大12コアGPU、デュアル16コアNeural Engineを採用し、M4搭載モデルと比較してオンデバイスAI処理が最大5倍、グラフィックス性能が最大2倍に向上した。
さらに、Wi-Fi 7、Bluetooth 6、最大2.5Gbpsの有線LAN、読み書き性能を最大2倍に高速化したSSDを搭載。最大4つのThunderbolt 4ポートを備え、高解像度動画編集や写真編集、ローカルAIの実行など、クリエイティブ用途での性能強化が図られている。
24インチ4.5K Retinaディスプレイと7色のカラーバリエーションを継承しながら、AI時代のデスクトップMacとして、処理性能と接続性を大幅に刷新したモデルとなる。

新型iMacの最大の特徴は、Appleが新たに開発したM6チップの搭載だ。
M6は従来のM4からCPU・GPUの双方を強化。iMacには10コアCPU/10コアGPU搭載モデルと、12コアCPU/12コアGPU搭載モデルの2種類が用意される。
上位モデルの12コアCPUは、2つのスーパーコア、4つの高性能コア、6つの高効率コアで構成。一般的なアプリケーションの操作から負荷の高いマルチタスクまで、幅広い処理に対応する。
また、GPUは最大12コアへ拡張され、各GPUコアにAI演算を支援するNeural Acceleratorを搭載。ハードウェアアクセラレーテッドレイトレーシングにも対応する。
Appleが公表したM4搭載iMacとの性能比較では、次のような向上が示されている。
| 比較項目 | M4搭載iMac比 |
|---|---|
| Microsoft Excelなどの処理 | 最大1.5倍高速 |
| Affinityでの写真編集などのグラフィックス処理 | 最大2倍高速 |
| LM StudioでのオンデバイスAI処理 | 最大5倍高速 |
| レイトレーシングを利用したゲーム | 最大2倍高速 |
| SSD読み書き性能 | 最大2倍高速 |
※数値はいずれもAppleが公表した特定のテスト条件における最大値。すべてのアプリケーションで同じ性能向上が得られることを意味するものではない。
メモリ帯域幅は最大170GB/sに拡張され、CPU、GPU、Neural Engineが共有するユニファイドメモリへのアクセス性能も強化された。
単純なCPU性能の向上だけでなく、GPUを活用したクリエイティブ処理やAIワークロードの高速化が、M6世代の重要な進化点となっている。

Appleが新型iMacで特に強調しているのが、AI処理性能の大幅な向上だ。
M6にはデュアル16コアNeural Engineを搭載。GPUコアに組み込まれたNeural Acceleratorや高速化されたメモリシステムと組み合わせることで、ローカル環境でのAI処理を強化している。
Appleによると、LM Studioを使用したプロンプト処理では、M4搭載iMac比で最大5倍、M1搭載iMac比では最大12倍のパフォーマンスを実現するという。
この性能向上は、AIモデルをローカル環境で動作させるユーザーにとって注目すべきポイントといえる。
クラウドサービスに依存せず、パソコン本体で大規模言語モデル(LLM)を実行する場合、演算性能に加えてメモリ容量やメモリ帯域幅が重要となる。
新型iMacでは、GPUのNeural Acceleratorと最大170GB/sのメモリ帯域幅により、こうした用途への対応力を高めている。
ただし、最大5倍という数値はLM Studioを使用した特定のAI処理テストにおける結果であり、すべての生成AIアプリケーションが一律に5倍高速になるわけではない。
また、ローカルAIモデルの動作には十分なユニファイドメモリが必要となる。大規模なモデルを扱う予定がある場合は、購入時に24GBまたは32GB構成を検討したい。

新型iMacは、macOS 27「Golden Gate」を搭載する。
同OSでは、Apple Intelligenceの機能がさらに拡張され、新たな「Siri AI」がシステム全体に統合された。
Siri AIでは、従来の音声アシスタント機能に加えて、メール、メッセージ、写真などの情報を横断的に検索できるほか、複数のアプリケーションにまたがる操作も可能となる。
Spotlightとの統合により、自然言語による質問や追加の指示にも対応。文章作成や編集、画面上の情報を対象としたビジュアルインテリジェンスなども利用できる。
Apple Intelligenceに対応したPixelmator ProやClaudeなどのアプリケーションとの組み合わせも想定されており、クリエイティブ作業とAIアシスタントを一体化したデスクトップ環境を実現する。
なお、Apple IntelligenceやSiri AIの各機能は、言語設定、利用条件、ソフトウェアの対応状況などによって利用可能な範囲が異なる。

映像クリエイターにとって、新型iMacで注目したいのはGPU性能とメディアエンジンの構成だ。
M6には、動画編集で利用される主要なコーデックのハードウェア処理機能が搭載されている。
対応するメディアエンジンの主な機能は以下の通り。
これらの機能は、Final Cut Proをはじめとする映像編集ソフトウェアで、対応するコーデックを効率的に処理するために利用される。
Appleは、新型iMacについてFinal Cut Proによる高解像度動画編集やエフェクト処理、Blenderでの3Dモデリング・レンダリングなどを想定した製品と説明している。
特にH.264、HEVC、ProResなどを中心とした4K動画制作では、M6のGPU性能と専用メディアエンジンを活用できる点がメリットとなる。
一方、DaVinci Resolve Studioなどで複数のノイズリダクション処理や高度なカラーグレーディング、Fusionコンポジションを使用する場合、GPU性能だけでなくメモリ容量も重要となる。
新型iMacのユニファイドメモリは最大32GBまでであり、より大規模な6K・8Kプロジェクトや複雑な合成処理を常用する場合は、上位のAppleシリコンを搭載したMacも比較対象になるだろう。
また、DaVinci ResolveにおけるM4搭載iMacとの直接的な性能比較値は、今回のApple公式発表には示されていない。
動画編集用途での実際の性能は、使用するコーデック、エフェクト、メモリ構成、編集ソフトウェア側の最適化状況によって異なる。

ディスプレイには、従来モデルと同じ24インチ4.5K Retinaディスプレイを採用する。
解像度は4,480×2,520ピクセル、画素密度218ppiで、約10億色の表示に対応する。
主なディスプレイ仕様は次の通りだ。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 画面サイズ | 24インチ(実測23.5インチ) |
| 解像度 | 4,480×2,520 |
| 輝度 | 500ニト |
| 色域 | P3広色域 |
| 表示色 | 約10億色 |
| 自動画質調整 | True Tone |
| Nano-textureガラス | 12コアモデルで選択可能 |
4.5Kという高い解像度により、写真編集では細かなディテールを確認しやすく、動画編集ではプレビューとタイムラインを同時に表示するための作業領域を確保できる。
P3広色域への対応も、写真や映像を扱うクリエイターにとって重要な仕様だ。
また、上位の12コアモデルでは、外光の反射を低減するNano-textureガラスをオプションで選択できる。
日中の明るいオフィスや窓際など、映り込みが発生しやすい環境で利用する場合に有効な選択肢となる。
ただし、ディスプレイの基本仕様はM4搭載iMacから大きく変化していない。新モデルでの主な進化は、画面そのものではなく内部の処理性能にある。
HDR映像の厳密なマスタリングなど、専用の基準モニターが必要な作業では、別途適切な外部ディスプレイを使用する構成も検討したい。
新型iMacでは、外部機器やネットワークとの接続性も強化された。
ワイヤレス接続にはAppleの「N1」チップを採用し、Wi-Fi 7(802.11be)とBluetooth 6に対応する。
Wi-Fi 7は、対応するルーターやネットワーク環境との組み合わせによって、高速なデータ転送と通信効率の改善が期待できる。
また、有線LANには最大2.5GbpsのEthernetを用意。従来の1Gbps接続と比較して、規格上の最大速度が2.5倍となる。
撮影現場から転送した大容量の映像ファイルをNASへ保存したり、ローカルネットワーク上でプロジェクトデータを共有したりする用途においてもメリットがある。
さらに、内蔵SSDはM4搭載iMacと比較して読み書き性能が最大2倍高速化した。
高解像度の写真ライブラリや動画素材の読み込み、大容量プロジェクトの起動など、ストレージ性能が影響する処理での高速化が期待できる。
ただし、2.5Gb Ethernetは12コアモデルでは標準搭載となる一方、10コアモデルではオプション扱いとなる。
ネットワーク性能を重視して購入する場合は、CPU構成による標準装備の違いも確認しておきたい。

外部機器との接続には、Thunderbolt 4対応のUSB-Cポートを採用。
最大転送速度は40Gbpsで、外付けSSDやドッキングステーション、オーディオインターフェースなどを接続できる。
ただし、ポート数は選択するモデルによって異なる。
10コアCPU/10コアGPUモデル
12コアCPU/12コアGPUモデル
上位モデルでは、最大6K/60Hzの外部ディスプレイを2台同時に接続できる。
また、外部ディスプレイ1台の構成では、最大8K/60Hzや4K/240Hzの出力にも対応する。
一方、下位の10コアモデルでは外部ディスプレイの接続は最大1台となる。
特に動画編集では、外付けSSD、オーディオ機器、キャプチャーデバイス、外部モニターなど、複数の周辺機器を接続するケースも多い。
拡張性を重視するクリエイターにとっては、4ポートを標準装備する12コアモデルが有力な選択肢となりそうだ。
新型iMacは、どちらのモデルも標準で16GBのユニファイドメモリと256GB SSDを搭載する。
ただし、最大メモリ容量やSSDの選択肢には違いがある。
| 構成 | 10コアM6 | 12コアM6 |
|---|---|---|
| 標準メモリ | 16GB | 16GB |
| 最大メモリ | 24GB | 32GB |
| 標準SSD | 256GB | 256GB |
| 最大SSD | 1TB | 2TB |
| Thunderbolt 4 | 2ポート | 4ポート |
| 2.5Gb Ethernet | オプション | 標準 |
| Nano-textureガラス | 非対応 | 選択可能 |
一般的な事務作業やWeb閲覧、写真管理などでは16GB構成も選択肢となるが、クリエイティブ用途では余裕のあるメモリ構成が望ましい。
写真編集や4K動画編集を日常的に行う場合、24GB以上のユニファイドメモリを選択することで、複数アプリの同時使用や大きなプロジェクトにも対応しやすくなる。
一方、ローカルAIの実行や複雑な映像編集を想定する場合は、最大32GBまで搭載できる12コアモデルが適している。
SSDについては256GBが標準となるため、大容量の動画素材を扱う場合は、購入時のストレージ増量または外付けSSDの導入を検討したい。
新型M6搭載iMacは、従来のM4搭載iMacからCPU・GPU性能と通信機能が強化されている。
一方、外観デザインやディスプレイ、カメラなど、多くの基本仕様は継承された。
主な仕様を比較すると、以下のようになる。
| 比較項目 | iMac M4(2024) | iMac M6(2026) |
|---|---|---|
| チップ | Apple M4 | Apple M6 |
| CPU | 最大10コア | 最大12コア |
| GPU | 最大10コア | 最大12コア |
| Neural Engine | 16コア | デュアル16コア |
| ユニファイドメモリ | 16〜32GB | 16〜32GB |
| SSD | 256GB〜2TB | 256GB〜2TB |
| ディスプレイ | 24インチ4.5K | 24インチ4.5K |
| 最大輝度 | 500ニト | 500ニト |
| Thunderbolt 4 | 最大4ポート | 最大4ポート |
| Wi-Fi | Wi-Fi 6E | Wi-Fi 7 |
| Bluetooth | 5.3 | 6 |
| 有線LAN | 最大1Gbps | 最大2.5Gbps |
| カメラ | 12MPセンターフレーム | 12MPセンターフレーム |
| カラー | 7色 | 7色 |
※メモリ・SSD・ポート数などは構成によって異なる。比較は各世代の主な仕様および最大構成を示したもの。
M6搭載iMacは、M5世代をスキップして登場したモデルだが、外観を大幅に刷新したフルモデルチェンジではない。
既存のiMacデザインを維持しながら、AI処理、グラフィックス性能、ストレージ速度、ネットワーク性能を重点的に強化したアップデートと捉えるのが適切だろう。
すでにM4搭載iMacを所有しているユーザーの場合、通常の事務作業やWeb閲覧、軽い写真編集などでは、必ずしも買い替えが必要とは限らない。
一方、ローカルAI、3Dグラフィックス、高負荷な編集作業などを日常的に行っている場合は、M6による性能向上の恩恵を受けやすいと考えられる。
また、Intel搭載iMacやM1搭載iMacからの買い替えであれば、CPU性能やGPU性能、AI機能、ワイヤレス接続など、幅広い面で大きな進化を体験できる可能性が高い。
Appleは、特定のIntel搭載iMacとの比較で最大18倍の性能向上を公表している。
ただし、これもメーカー指定のテスト条件による比較結果であり、すべての処理が18倍高速になるわけではない。

筐体デザインは従来の薄型オールインワン構造を継承する。
カラーバリエーションは、ブルー、グリーン、ピンク、イエロー、オレンジ、パープル、シルバーの7色。
本体のカラーに合わせたMagic KeyboardとMagic Mouseが付属し、オプションでMagic Trackpadも選択できる。
ディスプレイ上部には12MPセンターフレームカメラを搭載。
人物の動きに合わせて画角を調整するセンターフレーム機能のほか、デスク上の作業スペースを映し出すデスクビューにも対応する。
オンライン会議や講義、商品紹介、プレゼンテーションなどにも活用できる。
音響面では、フォースキャンセリングウーファーを備えた6スピーカーシステム、ドルビーアトモス対応の空間オーディオ、スタジオ品質の3マイクアレイを搭載する。
これらは従来モデルでも採用されていた機能だが、追加のWebカメラやスピーカーを用意せずに、ビデオ通話やオンライン会議を始められるオールインワン設計を引き続き実現している。
M6搭載iMacは2026年10月29日からApple公式オンラインストアなどで予約受付を開始し、11月6日から販売を開始する。
国内価格は以下の通り。
| モデル | 通常価格(税込) | 学生・教職員価格(税込) |
|---|---|---|
| M6 10コアCPU/10コアGPU | 249,800円〜 | 240,800円〜 |
| M6 12コアCPU/12コアGPU | 289,800円〜 | 272,800円〜 |
※価格はApple公式発表時点のもの。メモリ、SSD、ディスプレイ、アクセサリーなどのカスタマイズ内容によって変動する。
2024年に発売されたM4搭載iMacの国内発表時価格は、税込198,800円からだった。
今回のM6搭載iMacは税込249,800円からとなり、各世代の発表時における最低価格を比較すると51,000円の上昇となる。
ただし、M4の最廉価モデルは8コアCPU/8コアGPUだったのに対し、M6は10コアCPU/10コアGPUが最小構成となるため、同一スペック同士の価格比較ではない点に注意したい。
Apple Trade Inによる下取りにも対応しており、現在使用しているコンピュータを下取りに出すことで、購入費用を抑えられる場合がある。
今回の新型iMacは、AI性能とグラフィックス性能を強化しつつ、4.5K Retinaディスプレイを備えたオールインワンデスクトップとしての特徴を維持している。
Web閲覧やオフィスワークを中心とするユーザーにとっては、M6の処理性能は十分に余裕のある構成といえる。
一方、映像制作や写真編集を行うクリエイターにとっては、GPUとメディアエンジンの性能、最大170GB/sのメモリ帯域幅が注目点となる。
とりわけ、Final Cut Proによる4K動画編集、Affinityによる写真編集、Blenderを使用した3D制作、ローカルAIの実行など、GPUやメモリ性能が重要となる用途での進化が期待される。
購入時には、10コアモデルと12コアモデルでThunderboltポート数、最大メモリ容量、外部ディスプレイ対応数などが異なることにも注意したい。
クリエイティブ用途で長期間使用することを想定するなら、12コアCPU/12コアGPU搭載モデルをベースに、メモリ24GBまたは32GBを選択する構成が有力だろう。
一方、持ち運びの必要がなく、写真編集や一般的な動画編集を中心とした作業環境を構築したい場合は、10コアモデルも十分に検討対象となる。
M6搭載iMacは、従来の使いやすさを維持しながら、AIとクリエイティブ処理の性能を大幅に強化した新世代のオールインワンMacとなる。
2026年10月29日から予約受付を開始し、11月6日に発売される。国内販売価格は税込249,800円から。
※本記事は2026年10月29日時点のApple公式発表および公開仕様に基づいて制作しています。性能比較はAppleによる測定値であり、実際のパフォーマンスは使用環境によって異なります。
本記事は、RE EARTH TV編集部がメーカー公式サイト、公式発表、取材内容などの情報をもとに制作しています。
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