【RICOH GR III/IIIx更新前に注意】30周年記念ファームウェア公開、限定モデルの終了画面は元に戻せない

この記事は約 11 分で読めます
この記事には広告・アフィリエイトリンクが含まれています。 詳しくはこちら

リコーイメージングは2026年10月21日、コンパクトデジタルカメラ「RICOH GR III」および「RICOH GR IIIx」向けの最新ファームウェアを公開した。

今回提供されたのは、GR III向け「Ver.2.20」とGR IIIx向け「Ver.1.70」。GRシリーズ誕生30周年を記念した特別な終了画面が追加される期間限定のアップデートとなる。
しかし、更新前に確認しておきたい重要な注意点がある。

今回のファームウェアを適用すると、従来の終了画面に戻すことができなくなる。

特に「GR III Street Edition」「GR III Diary Edition」「GR IIIx Urban Edition」では、各モデルに用意された専用の終了画面も復元できなくなるため、所有者は慎重な判断が必要だ。

ファームウェアのダウンロード期限は2026年12月31日23時59分(日本時間)。
リコーは期限終了後の再ダウンロードはできないと案内している。

GRシリーズ誕生30周年を記念した特別ファームウェアを公開

リコーイメージングは、1996年10月に発売したフィルムコンパクトカメラ「RICOH GR1」の登場から30周年を迎えたことを記念し、GRシリーズ向けの特別コンテンツを展開している。
その一環として公開されたのが、GR IIIおよびGR IIIx向けの30周年記念ファームウェアだ。

今回の更新では、カメラの電源をオフにした際に表示される終了画面が、GRシリーズ30周年を記念した特別デザインに変更される。

終了画面は、撮影を終えて電源を切る際に背面モニターへ表示されるもの。撮影機能そのものではないものの、日常的にカメラを使用するユーザーにとって馴染み深いインターフェースの一つだ。

GRシリーズは、コンパクトなボディと高画質、素早いスナップ撮影性能を特徴としており、長年にわたり多くの写真愛好家から支持されてきた。
今回の特別終了画面は、こうしたシリーズの歴史を祝う記念コンテンツという位置づけだ。

なお、今回のVer.2.20およびVer.1.70で公式に案内されている追加内容は、30周年記念終了画面への変更となっている。

新たなオートフォーカス機能や画質改善など、撮影性能に関する新機能は今回の更新内容として発表されていない。

【重要】更新後は従来の終了画面に戻せない。限定モデルは特に注意

今回のファームウェアで最も注意したいのが、終了画面の変更を取り消せない仕様だ。

リコーイメージングは公式ダウンロードページで、更新後に30周年記念終了画面へ変更すると、従来の表示には戻せなくなると明記している。

これはGR III/IIIxの通常モデルだけでなく、HDFモデルや特別仕様モデルも対象となる。

GR III Street Edition:専用ロゴ入りの終了画面を復元できなくなる

「RICOH GR III Street Edition」は、メタリックグレーのボディカラーに山吹色のリングキャップを組み合わせた特別仕様モデル。

電源オフ時には、ストリートをイメージした背景に専用ロゴを配置したオリジナルの終了画面が表示される。

しかし、Ver.2.20へアップデートすると、このStreet Edition専用の終了画面に戻すことができなくなる。
外装のデザインが変わるわけではないものの、特別仕様モデルならではの画面表示を維持したいユーザーは、更新前に検討する必要がある。

GR III Diary Edition:独自のテクスチャを採用した画面が変更される

「RICOH GR III Diary Edition」は、温かみのあるメタリックウォームグレーのボディとダークブラウンのグリップを採用した特別モデルだ。
終了画面にも独自のデザインが用意されており、ファブリックを思わせるテクスチャと本体の質感を組み合わせた表現が特徴となっている。

今回のVer.2.20を適用すると、このDiary Edition専用の終了画面も復元できなくなる。

専用デザインを気に入って使用している場合は、30周年記念画面への変更が必要か慎重に判断したい。

GR IIIx Urban Edition:専用の終了画面に戻せなくなる

「RICOH GR IIIx Urban Edition」は、メタリックグレーのボディにネイビーブルーのリングキャップを採用した特別仕様モデル。
こちらも通常モデルとは異なる独自の終了画面が用意されている。

しかし、Ver.1.70へアップデートすると、Urban Editionのオリジナル終了画面には戻せなくなる。

特別仕様モデルのデザインを重視しているユーザーにとっては、見逃せない変更点となる。

前バージョンでは限定モデルの終了画面を維持。今回から仕様が変更

注目したいのは、これまでのファームウェア更新では特別仕様モデルの終了画面が維持されていたことだ。

2025年10月23日に公開されたGR III向け「Ver.2.10」とGR IIIx向け「Ver.1.60」では、外部フラッシュ「GF-2」に対応する露出モードの追加などが行われた。
このとき、リコーはStreet Edition、Diary Edition、Urban Editionについて、アップデートしてもオリジナルの終了画面が残ることを明記していた。

一方、今回の30周年記念ファームウェアでは、更新後に特別終了画面が適用され、従来の表示には戻せないとされている。
つまり、これまでのアップデートと同じ感覚で更新すると、限定モデル固有の終了画面を失う可能性がある。

なお、リコーが公開するファームウェア更新手順書には、更新後のファームウェアを以前のバージョンへ戻すこともできないと記載されている。

そのため、従来の終了画面を維持したいユーザーは、今回の更新を適用しないという選択肢も検討すべきだろう。

対象はGR III/IIIxシリーズの全7モデル。HDFも変更対象

今回のアップデートは、通常モデルと特別仕様モデルを含む以下の7モデルが対象となる。

対象モデル最新バージョン終了画面の変更
RICOH GR IIIVer.2.2030周年記念画面へ変更
GR III Street EditionVer.2.20専用画面から変更
GR III Diary EditionVer.2.20専用画面から変更
GR III HDFVer.2.2030周年記念画面へ変更
RICOH GR IIIxVer.1.7030周年記念画面へ変更
GR IIIx Urban EditionVer.1.70専用画面から変更
GR IIIx HDFVer.1.7030周年記念画面へ変更

いずれも、更新後に以前の終了画面へ戻すことはできない。

特にStreet Edition、Diary Edition、Urban Editionは、通常モデルとは異なる専用デザインを備えているため、注意しておきたい。
一方、通常モデルやHDFモデルについても、従来の終了画面を残したい場合は更新を控える必要がある。

なお、今回の更新によって各モデルの外装や撮影画像が変更されるわけではない。

変更の対象となるのは、カメラの電源を切る際に表示される終了画面だ。

ダウンロード期限は12月31日23時59分。期間限定で提供

GR III向けVer.2.20およびGR IIIx向けVer.1.70は、通常のファームウェアとは異なり、ダウンロード期限が設定されている。

リコーが案内している期限は次のとおりだ。

項目内容
公開日2026年10月21日
GR III用Ver.2.20
GR IIIx用Ver.1.70
ダウンロード期限2026年12月31日
締切時刻23時59分(日本時間)
提供価格無料
主な変更内容GR30周年記念特別終了画面

リコーは、期限を過ぎると当該ファームウェアをダウンロードできなくなると説明している。

30周年記念画面を導入したいユーザーは、2026年内に公式サイトでファームウェアを入手する必要がある。
ただし、期限が設定されているのはファームウェアのダウンロードであり、期限後の適用や今後の別バージョンでの取り扱いについては、今回の案内だけでは断定できない。

また、記念ファームウェアの配布終了後に同じデザインが再び提供されるかどうかも明らかになっていない。

ファームウェアの確認・アップデート方法

最新ファームウェアは、リコーイメージングの公式サポートページからダウンロードできる。

利用するファームウェアはGR IIIとGR IIIxで異なるため、必ず所有しているモデルに対応するファイルを選択する必要がある。

1. 現在のファームウェアバージョンを確認する

カメラ本体の電源を入れ、「MENU」ボタンから「セットアップ」内の「バージョン情報」を開く。

現在インストールされているファームウェアのバージョンが表示される。

GR IIIではVer.2.20、GR IIIxではVer.1.70が今回の30周年記念ファームウェアとなる。

2. 公式サイトからファームウェアをダウンロードする

以下のリコー公式ページから、使用するモデルに対応したファイルをダウンロードする。

配布ファイルはZIP形式で、WindowsおよびmacOSで展開できる。

ファイル名は、GR III用が「gr3_v220.zip」、GR IIIx用が「gr3x_v170.zip」となっている。

3. SDカードを使用してアップデートする

ファームウェアを展開し、リコーの手順書に従って更新用ファイルをSDカードへコピーする。

カメラ本体の電源を切った状態で更新用SDカードを挿入し、「MENU」ボタンを押しながら電源を入れる。

アップデート画面が表示されたら、画面の案内に従って更新を実行する。

更新中に電源が切れるとカメラが正常に動作しなくなる可能性があるため、必ずバッテリーを十分に充電してから作業する必要がある。

また、SDカードをカメラでフォーマットする場合は、保存されている写真や動画のバックアップを事前に取っておきたい。

リコーが公開する公式手順書は以下から確認できる。

なお、これらの手順書には過去のファームウェアを例にした画面も含まれているため、最新バージョンの実際のファイル名や更新内容については、各ダウンロードページを参照してほしい。

GR WORLD 2.0との違いは?GR III/IIIxではアプリから終了画面を変更できない

リコーは同日の2026年10月21日、GRシリーズ専用スマートフォンアプリ「GR WORLD 2.0.0」も公開している。

今回のアプリアップデートでは、新しい「RICOH GR ID」の導入やクラウドバックアップに加え、GR IVシリーズでイメージコントロールの共有、終了画面のカスタマイズなどに対応した。

ただし、GR III/IIIxの30周年記念終了画面は、GR WORLD 2.0から設定する仕組みではない。
GR III/IIIxでは、本記事で紹介しているカメラ本体向けファームウェアを適用する必要がある。

一方、GR IVシリーズでは対応ファームウェアとGR WORLD 2.0を組み合わせることで、アプリから終了画面を設定できる。
同じ30周年記念コンテンツでも、GR III/IIIxとGR IVでは導入方法やカスタマイズの仕組みが異なる点に注意したい。

GR WORLD 2.0の新機能については、関連記事で詳しく紹介している。

関連記事:【リコー「GR WORLD 2.0」公開】GR IVの撮影設定をQRコードで共有可能に。30周年限定デザインも登場

30周年の記念デザインを選ぶか、限定モデルの個性を残すか

今回のGR III/IIIx向けファームウェアは、撮影機能の大幅な拡張ではなく、シリーズ誕生30周年を祝う特別なアップデートとなった。

長年GRシリーズを使い続けてきたユーザーにとって、30周年記念の終了画面は魅力的なコンテンツといえるだろう。
しかし、特別仕様モデルの所有者にとっては、必ずしも歓迎できる変更とは限らない。

Street Edition、Diary Edition、Urban Editionには、それぞれのコンセプトに合わせた専用の終了画面が用意されている。

今回のアップデートを適用すると、その専用画面を元に戻せなくなる。

また、通常モデルやHDFでも、従来の終了画面への復帰はできない。

期限付きで提供される記念ファームウェアだけに早めのダウンロードを検討したくなるが、適用前に変更内容を十分確認しておくことが重要だ。

GR30周年の特別なデザインを楽しむか。それとも、愛用してきたGRのオリジナルデザインを残すか。

今回の更新は、ユーザー自身がその選択を行う必要のあるファームウェアといえる。


情報出典

※本記事は2026年10月22日時点のリコーイメージング公式情報に基づいています。
 アップデート前には必ず各モデルの公式更新履歴および注意事項をご確認ください。

掲載情報について

本記事は、RE EARTH TV編集部がメーカー公式サイト、公式発表、取材内容などの情報をもとに制作しています。
掲載内容は、記事の公開日または最終更新日時点で確認できた情報をもとにしています。
製品仕様、価格、在庫、キャンペーン、サービス内容などは予告なく変更される場合があります。
最新の製品情報や価格・在庫については、メーカー公式サイトまたは各販売ページをご確認ください。

掲載内容に誤りや変更点がございましたら、 お問い合わせフォームよりお知らせください。
内容を確認のうえ、必要に応じて修正いたします。

私がこの記事を書いたよ!

RE EARTH TV編集部

RE EARTH TV編集部です。 RE EARTH TVの各種情報全般をお届けします。

トップへ