- 2026年9月15日
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JR東日本は2026年10月5日、山田線で秋期の計画運休を開始した。
実施期間は10月5日(月)から12月4日(金)までの計61日間。上米内~川内駅間では営業列車の運転を終日取りやめ、川内~宮古駅間でも一部列車を運休する。
期間中は、山田線の盛岡~宮古間を直通する列車がなくなる。盛岡と宮古を移動する場合、JR東日本と岩手県北自動車が共同経営する「106特急・急行バス」が主要な代替手段となる。
今回の計画運休は、一時的な事故や設備故障によるものではない。
JR東日本によると、山田線では例年10月頃から落葉などを原因とする車輪の空転が発生し、列車が大幅に遅延するケースがあるという。
そこで、通勤・通学利用の多い区間で安定した輸送を確保するため、秋の空転発生時期に合わせて運転本数や運転区間をあらかじめ変更する。
2026年の実施期間は以下の通り。
2026年10月5日(月)~12月4日(金)
〈計61日間〉
ちなみに2025年は10月6日から11月21日までの47日間だった。2026年は前年より14日長い計画となっている。
秋の山田線を利用する予定がある場合は、通常期の時刻表だけを見て移動計画を立てないよう注意したい。
期間中の運行形態は、大きく3つの区間に分かれる。
盛岡~上米内間では、期間中も列車を運転する。
ただし、列車は上米内駅で折り返す形となり、一部列車では通常と運転時刻が変更される。
例えばJR東日本の期間中時刻表では、盛岡6時32分発・上米内6時46分着など、盛岡~上米内間だけを運転する列車も設定されている。
影響が最も大きいのがこの区間だ。
上米内~川内間は、10月5日から12月4日まで営業列車の運転を終日取りやめる。
つまり、この区間を列車で通り抜けることはできない。
ただしJR東日本は、車両運用の都合によって回送列車が走行する場合があるとしている。線路上に列車が見えても、旅客が利用できる営業列車とは限らない点には注意が必要だ。
川内~宮古間では全列車が運休するわけではなく、一部列車を残して運転する。
朝と夕方を中心に、
川内~宮古間
または
茂市~宮古間
で折り返し運転を行う。
宮古市内や新里・川井方面など、沿線区間だけを利用する場合は列車が残る時間帯もあるため、利用前に当日の時刻を確認したい。
今回の運転変更で特に重要なのが、盛岡駅から宮古駅まで乗り換えなしで走る山田線の列車がなくなることだ。
通常、山田線では快速「リアス」などが北上山地を越えて盛岡と宮古を結んでいる。
しかしJR東日本の時刻表でも、宮古9時19分発の快速リアスや、盛岡発の快速リアスには「10月5日~12月4日は運休」と明記されている。
【時刻表】JR東日本:東日本旅客鉄道株式会社
つまり、この秋に盛岡~宮古間を移動する場合、
「山田線に乗ればそのまま宮古まで行ける」という通常の移動方法は使えない。
観光客はもちろん、県央部と沿岸部を移動する利用者は特に注意したい。
期間中、盛岡~宮古間の移動で中心となるのが、岩手県北自動車が運行する106特急・急行バスだ。
山田線の盛岡~宮古間ではJR東日本と岩手県北自動車による共同経営が行われており、対象区間を有効区間とするJRの乗車券類で106特急・急行バスを利用できる。
今回の計画運休期間中は、通常は対象外となる一部の乗車券についても振替輸送の対象が広げられる。
対象には、
などが含まれる。
該当する乗車券を使って振替輸送を利用する場合は、バスへ乗車する前に盛岡駅または宮古駅の係員へ乗車券類を提示し、振替乗車票を受け取る必要がある。
ここは利用者が間違えやすいポイントだ。
106特急・急行バスによる共同経営・振替輸送は盛岡~宮古間で利用できるものの、上盛岡駅・山岸駅・上米内駅は対象外となっている。
盛岡市内側でこれらの駅を利用する場合は、山田線の盛岡~上米内間を走る列車や、ほかの公共交通機関との組み合わせを確認する必要がある。
「山田線が運休だから、どの駅からでも106バスへ振り替えられる」というわけではない。
鉄道からバスへ移動手段を変更する場合、もう一つ注意しておきたいのが道路状況だ。
JR東日本では、106特急・急行バスが定員に達した場合、後続便への乗車を案内する場合があるとしている。
また、道路の混雑などでバスが遅れた場合、新幹線やJR在来線、ほかの交通機関への接続は保証されず、それに伴う払い戻しも行わないとしている。
盛岡駅で東北新幹線などへ乗り継ぐ場合は、通常より余裕を持った移動計画を組むのが良さそうだ。
今回の運転計画を見ると、山田線全体を止めるのではなく、
盛岡~上米内
上米内~川内
川内~宮古
という3つのエリアで運転方法を変えている。
ポイントになるのは、日常利用がある区間の列車を可能な限り残しながら、空転によってダイヤ全体へ影響が波及しやすい山間部の運転を抑えるという考え方だ。
特に盛岡側では上米内まで、宮古側では川内や茂市まで列車を走らせることで、通勤・通学など地域内での移動手段を一定程度維持する。
一方、北上山地を横断する上米内~川内間については、61日間にわたって営業列車を走らせないという明確な運行計画が取られる。
突発的な長時間遅延を繰り返すのではなく、あらかじめ運転区間を限定することで、残る列車の安定輸送を優先する形だ。
今回の計画運休は、2026年12月4日まで続く長期間の運転変更となる。
とりわけ影響が大きいのは、盛岡と宮古を山田線で直接移動する利用者だ。
期間中は、
上米内~川内間=終日営業運転なし
川内~宮古間=一部列車運休
盛岡~宮古間=直通列車なし
という状況になる。
そのため盛岡~宮古間を移動する場合は、106特急・急行バスを含めたルートを前提に移動計画を立てる必要がある。
山田線は岩手県の県都・盛岡と沿岸部の宮古を結ぶ路線であるだけに、観光客にとっても影響は小さくない。
紅葉シーズンから初冬にかけて岩手県内を移動する予定がある人は、出発前にJR東日本の最新運行情報と106特急・急行バスの運行状況を確認しておきたい。
列車が遅れてから交通手段を切り替えるのではなく、秋の2カ月間は最初から「通常ダイヤとは異なる」と考えておく。
2026年秋の山田線を利用する上で、これが最も重要なポイントになりそうだ。
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