- 2026年10月9日
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キヤノンは2026年10月29日、フルサイズミラーレスカメラの新製品「EOS R8 Mark II」を発売した。キヤノンオンラインショップでの販売価格は、ボディ単体で税込275,000円。
2023年4月に発売された「EOS R8」の後継モデルで、従来機の小型・軽量コンセプトを継承しながら、ボディ内5軸手ブレ補正機構(IBIS)を新搭載。操作性やAF機能を強化し、静止画から本格的な映像制作まで幅広い撮影スタイルに対応する。
有効約2,420万画素のフルサイズCMOSセンサー、映像エンジン「DIGIC X」を採用。6Kオーバーサンプリングによる4K/60p動画撮影、4:2:2 10bit記録、電子シャッターによる最高約40コマ/秒の高速連写など、高い基本性能を備える。
さらに、発売を記念して20,000円のキャッシュバックキャンペーンもスタート。
条件を満たした場合、ボディ単体の実質負担額は255,000円となる。

EOS R8 Mark IIにおける最大の進化点は、従来モデルに搭載されていなかったボディ内手ブレ補正機構の採用だ。
新たに5軸対応の手ブレ補正機構を内蔵し、対応するRFレンズの光学式手ブレ補正機構と協調制御することで、画面中央で最大7.5段、周辺で最大7.0段の補正効果を実現する。
この数値は、RF24-105mm F2.8 L IS USM Zを使用した際のCIPA2024規格に基づく測定値となる。
ボディ内手ブレ補正を搭載していない従来のEOS R8では、手ブレ補正機構を持たない単焦点レンズを使用した場合、カメラ本体による光学的な補正が得られなかった。
新モデルでは、レンズ側に光学式手ブレ補正機構がない場合でも、対応レンズとの組み合わせでボディ内補正が機能する。
特にF1.2やF1.8クラスの大口径単焦点レンズを使用した手持ち撮影で、そのメリットが期待できる。
動画撮影時には、ボディ内IS、対応レンズの光学IS、動画電子ISを組み合わせた協調制御にも対応。
ただし、動画電子ISを使用すると撮影画角が狭くなるため、広角撮影では設定に注意が必要だ。
撮像素子には、約36.0×24.0mmのフルサイズCMOSセンサーを採用。
有効画素数は最大約2,420万画素で、画像処理エンジンには「DIGIC X」を搭載する。
高感度性能は静止画撮影時の常用ISO100〜102400に対応。
薄暗い屋内や夜景、自然光を活用したポートレートなど、幅広い撮影環境を想定した設計となっている。
電子シャッター使用時には、AF/AE追従で最高約40コマ/秒の連続撮影が可能。
人物の表情変化、スポーツ、野鳥などの動く被写体に対応する。
また、最速1/16000秒の電子シャッターにも対応しており、明るい屋外で大口径レンズを開放付近で使用したい場合にも活用できる。
ただし、約2,420万画素のセンサーや最高約40コマ/秒の連写性能は、従来のEOS R8も備えていた仕様だ。
今回のモデルチェンジは、画素数や連写速度を引き上げるというよりも、手ブレ補正や操作性、被写体への追従性能など、実際の撮影を支える機能の拡充に重点を置いている。
EOS R8 Mark IIは、動画撮影においても高い基本性能を備えている。
フルサイズセンサーから読み出した約6K相当の映像情報を4Kへ縮小する、6Kオーバーサンプリング方式の4K UHD動画撮影に対応。
細部の解像感を確保しながら、自然な階調表現と高い描写性能を実現する。
主な動画記録機能は次の通り。
6Kオーバーサンプリングは、4Kの非クロップ撮影時に使用できる。クロップ撮影など、一部のモードでは適用されない。
特に注目したいのが、フルHD撮影時の最大180pハイフレームレート動画だ。
従来の120pから選択肢が広がり、30fpsのタイムラインでは最大6倍のスローモーション表現が可能となる。
スポーツや商品撮影、水しぶきなど、瞬間的な動きを印象的に見せたい映像制作に活用できる。
EOS R8 Mark IIは、Canon Log 3による10bit記録に対応する。
コントラストの高いシーンでもハイライトや暗部の階調を残しやすく、撮影後のカラーグレーディングを前提とした映像制作に適している。
また、カスタムピクチャーのLook File機能により、対応するLUTを利用した画づくりも可能だ。
動画制作向けの補助機能として、露出確認に利用できるフォルスカラー表示、ゼブラ表示、フォーカスガイドも搭載。
本格的な映像制作に必要となる機能を、小型のフルサイズボディに集約している。
一方、記録解像度の上限は4Kであり、6K RAW動画を内部記録するカメラではない。6Kオーバーサンプリングと6K動画記録は異なるため注意したい。
YouTube動画や商品レビューなど、少人数での映像制作を想定した機能も用意されている。
「レビュー用AF」は、カメラに向かって話している人物と、手前に差し出した商品との間でフォーカスを自動的に切り替える機能だ。
通常は人物の顔を優先し、商品をカメラに近づけると商品へピントを移動するため、カメラマンを配置せずに商品紹介動画を制作する場合にも便利だ。
さらに、フォーカスアウト機能では、指定したボタンを押すことで意図的にピントを外す演出が可能。
ぼかし量や速度を調整でき、映像のシーン転換などにも活用できる。
ライブ配信機能では、USB接続によるUVC/UACのほか、HDMI出力やRTMP/RTMPSによるストリーミングにも対応する。
USB接続では最大4K/60pの映像出力に対応する一方、USB給電を使用する場合は4K/60p・30pを選択できないなど、一部制限が存在する。
通常の動画撮影機能だけでなく、Web配信やオンラインコンテンツ制作を含めた運用にも対応できる構成となっている。

外観は従来のEOSシリーズに見られた曲線主体のデザインから、直線と円弧を組み合わせたモダンなスタイルへ変更された。
操作面では、EOS R8に搭載されていなかった8方向操作対応のマルチコントローラーを新たに装備。
ファインダーを覗いたまま親指でAFフレームを移動でき、人物撮影や動体撮影での操作性向上が期待できる。
電源スイッチもボディ上面右側に配置され、静止画撮影と動画撮影を切り替えられる構造となった。
本体サイズは約131.4×90.0×79.7mmで、バッテリーとメモリーカードを含む質量は約546g。
従来のEOS R8は約461gだったため、約85gの重量増加となるが、ボディ内手ブレ補正機構を備えたフルサイズカメラとしては、携帯性を重視した構成を維持している。
撮影時の色表現にも新たな選択肢が加わった。
EOS R8 Mark IIでは、静止画と動画の双方で使用できるカラーフィルター機能を全16種類に拡充。
新たに「NegativeFilmtone」「PositiveFilmtone」が追加され、フィルム写真を思わせるノスタルジックな色調を、撮影時から表現できる。
フィルターの効果量は11段階で調整可能。撮影意図や作品の世界観に合わせて設定を変更できる。
また、手持ち夜景モードでは5種類の色調を選択でき、夜景の雰囲気を変えた表現にも対応する。
ただし、フィルターの種類や効果量などは撮影後に変更できないため、RAW現像を前提とした通常のカラー調整とは異なる機能として理解しておきたい。

新旧モデルの主な仕様を比較すると、EOS R8 Mark IIがどの部分を強化したのかが明確になる。
| 比較項目 | EOS R8 | EOS R8 Mark II |
|---|---|---|
| 撮像素子 | フルサイズCMOS | フルサイズCMOS |
| 有効画素数 | 約2,420万画素 | 約2,420万画素 |
| 映像エンジン | DIGIC X | DIGIC X |
| ボディ内手ブレ補正 | 非搭載 | 5軸対応 |
| 最大補正効果 | — | 中央7.5段/周辺7.0段 |
| 電子シャッター連写 | 最高約40コマ/秒 | 最高約40コマ/秒 |
| 4K動画 | 最大60p | 最大60p |
| フルHD高フレームレート | 最大120p | 最大180p |
| マルチコントローラー | 非搭載 | 搭載 |
| Wi-Fi | 2.4GHz対応 | 2.4/5GHz対応 |
| 質量(バッテリー・カード含む) | 約461g | 約546g |
※手ブレ補正効果はキヤノン公表の指定条件による最大値。動画記録モードやレンズの組み合わせによって利用できる機能は異なる。
すでにEOS R8を使用しているユーザーにとって、買い替えの判断材料となるのは、主に手ブレ補正機構と操作性の改善だろう。
ボディ内手ブレ補正が必要な手持ち撮影、マルチコントローラーを使った素早いAF操作、フルHD/180pを活用したスローモーション表現などに魅力を感じる場合、新モデルへの移行には一定のメリットがある。
一方で、センサー画素数や最大連写速度、4K/60p対応といった基本性能には共通点も多い。
三脚を中心に撮影するユーザーや、すでにEOS R8の撮影性能に満足しているユーザーであれば、必ずしも買い替えが必要なモデルではない。
EOS R8 Mark IIは、従来モデルの画質面を大幅に変更するというよりも、撮影現場での扱いやすさを磨き上げた後継機と位置付けられる。
動画制作で導入を検討する場合、記録時間にも注意したい。
キヤノンが公開している仕様によると、室温23℃での4K/59.94fps撮影時、連続撮影可能時間の目安は約33分(自動電源オフ温度:標準)、約35分(高)となっている。
これは発熱による制限を含むメーカー測定条件での目安であり、実際の連続撮影時間は周囲の温度やカメラの使用状況などによって変化する。
一方、4K/29.97fpsおよびフルHD/29.97fpsについては、同条件で熱による制限なしと案内されている。ただし、電源やメモリーカード容量などの制約は別途存在する。
インタビューやイベント収録、長時間のライブ配信などに使用する場合は、4K/60p撮影時の熱管理や電源確保を考慮する必要がある。
国内では、ボディ単体に加えて2種類のレンズキットが用意される。
| 製品構成 | キヤノン公式価格(税込) |
|---|---|
| EOS R8 Mark II ボディ | 275,000円 |
| RF45 F1.2 STM レンズキット | 317,900円 |
| RF24-105 IS STM レンズキット | 324,500円 |
RF45mm F1.2 STMは、明るい開放F値を生かしたポートレートやスナップ撮影に適した大口径単焦点レンズ。
RF24-105mm F4-7.1 IS STMは、広角から中望遠までをカバーする標準ズームレンズで、旅行、日常の記録、動画撮影など、幅広い用途で利用できる。
キヤノンは、EOS R8 Mark IIの発売を記念したキャッシュバックキャンペーンを2026年10月29日から実施する。
キャンペーンの対象期間内に対象製品を購入し、所定の手続きを完了すると、20,000円のキャッシュバックを受けられる。
ボディ単体を公式価格の275,000円で購入した場合、キャッシュバックを受けた後の実質負担額は255,000円となる。
さらに、対象のRFレンズやアクセサリーを同時購入した場合には、追加のキャッシュバックも用意されている。
ただし、キャッシュバックを受けるにはWebでの応募手続きや製品箱のバーコード部分の郵送などが必要となる。
購入時点で販売価格から直接20,000円が値引きされる仕組みではない。
キャンペーンの適用条件については、キヤノン公式サイトで確認してほしい。
EOS R8 Mark IIは、フルサイズセンサーの描写性能と小型ボディの携帯性を両立しながら、従来モデルで要望の多かった手ブレ補正や操作性を強化したミラーレスカメラだ。
特にボディ内5軸手ブレ補正の搭載、最大180pのフルHD動画、レビュー用AF、Canon Log 3などの機能は、静止画と動画を横断して制作するクリエイターにとって魅力的な構成といえる。
一方、4K/60pや最大40コマ/秒の連写などは従来モデルから継承された性能であり、動画記録の上限解像度や長時間撮影時の熱制限など、導入前に確認すべき点もある。
静止画と動画の両方を1台でこなし、手持ち撮影の自由度を高めたいユーザーにとって、EOS R8 Mark IIは有力な選択肢となりそうだ。
2026年10月29日より国内販売を開始。価格はボディ単体で税込275,000円となっている。
※本記事は2026年10月29日時点のメーカー公開情報に基づいて制作しています。価格、仕様、キャンペーン条件は変更される場合があります。
本記事は、RE EARTH TV編集部がメーカー公式サイト、公式発表、取材内容などの情報をもとに制作しています。
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