- 2022年7月25日
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スマホに「サブウーファー」を載せる。そんな常識外れの一台が日本に上陸した。
Xiaomi傘下のPOCOは、フラッグシップスマートフォン「POCO F9 Ultra」を日本市場で発売した。
最大のインパクトは、Boseと共同チューニングした独立サブウーファー搭載の2.1chオーディオシステム。しかし、このスマホが“怪物”と呼びたくなる理由はそれだけではない。
心臓部にはSnapdragon 8 Elite Gen 5を採用し、8050mAhの超大容量バッテリー、100W急速充電、最大185Hz AMOLED、2億画素メインカメラ、光学5倍ペリスコープ望遠まで搭載する。
しかも発売記念キャンペーンでは、12GB+256GBモデルが129,800円から。
ゲーム、動画、音楽、カメラ、そしてバッテリー性能まで。「どれかを諦める」のではなく、全部を一台に詰め込もうとしたPOCO史上最も尖ったスマートフォンだ。
本記事では、POCO F9 Ultraのスペック、サブウーファーの仕組み、カメラ性能、価格、購入前に知っておきたい注意点まで詳しく解説する。
POCO F9 Ultraは、POCOのフラッグシップ「Fシリーズ」の頂点に位置するUltraモデルだ。
これまでPOCOといえば、ハイエンド級のSoCを比較的手頃な価格で搭載する「コストパフォーマンス重視」のイメージが強かった。
ところが今回のF9 Ultraは、単純に処理性能だけを追求したスマートフォンではない。
オーディオ、ゲーム、カメラ、ディスプレイ、バッテリー、充電性能まで、あらゆる部分をハイエンドクラスへ引き上げたのが大きな特徴だ。
本体サイズは約77.94×163.49×8.74mm、重量は約235g。カラーはダークチェリーとブラックの2色をラインアップする。
235gという重量からも分かるようにコンパクトさを狙ったモデルではない。しかし、そのサイズを活かして8050mAhという巨大なバッテリーと、独立サブウーファーまで内蔵している。

POCO F9 Ultraで最も目を引くのが、Boseと共同でチューニングされた2.1chオーディオシステムだ。
通常のスマートフォンでは、本体上下にスピーカーを配置したステレオ構成が一般的だ。
POCO F9 Ultraはそこからさらに踏み込み、
左右対称のデュアル1115Dスピーカー
に加えて、
独立した1620サブウーファー
を搭載する。
つまり、スマートフォン単体で2.1ch構成を実現している。
Boseによる専門チューニングも施されており、「ダイナミック」「バランス」という2種類のサウンドプロファイルを用意。
さらに音量ごとに最適化する15段階のチューニングによって、小音量ではディテールを保ち、大音量時には歪みを抑える設計となっている。
スマートフォンでYouTubeやNetflixを見るだけでなく、ゲーム、映画、音楽まで楽しむユーザーにとって、このオーディオシステムはPOCO F9 Ultraを選ぶ大きな理由になりそうだ。
Bluetoothイヤホンが当たり前になった現在だからこそ、あえて「スマホ本体から鳴る音」そのものに力を入れてきたのは面白い。

処理性能も現行スマートフォンのトップクラスだ。
POCO F9 UltraにはQualcommのフラッグシップSoC、Snapdragon 8 Elite Gen 5を搭載する。
TSMCの3nm N3Pプロセスを採用し、最大クロックは4.6GHz。CPUは2+6構成のオールビッグコア設計となっている。
POCOが公開している内部テストでは、AnTuTu Benchmark V11.1.1で4,165,108点を記録している。なお、ベンチマークスコアは環境などによって変動する点には注意したい。
メモリにはLPDDR5X、ストレージにはUFS 4.1を採用。
さらにPOCO F9 UltraではSoCとは別に、グラフィックス処理を強化する「VisionBoost D8」チップセットも搭載する。
AIによる画像ディテール強化やモーション補間を利用することで、対応ゲームでは最大185FPSという極めて高いフレームレートを狙える。
高性能なSoCを搭載しても、発熱によってクロックが落ちてしまえば意味がない。
そこでPOCO F9 UltraにはPOCO 3D IceLoop冷却システムを採用。
6300mm²の大型LHP(ループヒートパイプ)に加え、17,820mm²をカバーするグラファイトを組み合わせている。
スマートフォンゲームを長時間プレイする場合、瞬間的なベンチマーク性能以上に重要なのが「高い性能をどこまで維持できるか」だ。
F9 UltraではSoC、冷却システム、VisionBoost D8を組み合わせることで、本格的なゲーミングスマートフォンとしての性格もかなり強くなっている。

ディスプレイは約6.9インチ AMOLED。
解像度は2608×1200で、POCOが「HyperRGB」と呼ぶフルRGBサブピクセル構造を採用する。
そして最大のポイントが、最大185Hzリフレッシュレートへの対応だ。
一般的なスマートフォンの60Hzはもちろん、120Hzクラスを大きく上回る。対応ゲームでは185FPS表示も可能としている。
さらに新しいM11ディスプレイパネルを採用し、HDRコンテンツにおけるピーク輝度は最大10,000nit、屋外などを想定したマルチシナリオピーク輝度は最大4,500nitをうたう。
当然ながら常時10,000nitで表示するという意味ではないものの、HDRコンテンツのハイライト表現などでは非常に大きな余裕を持つディスプレイと言える。

もうひとつの強烈なスペックがバッテリーだ。
POCO F9 Ultraは8050mAhという大容量バッテリーを搭載する。
一般的なハイエンドスマートフォンが5000mAh前後であることを考えると、数字だけを見てもかなり大きい。
シリコンカーボン技術を採用することで大容量化を実現しており、メーカー公称では中程度の利用で約2日間のバッテリー持続をうたっている。
充電は100W Xiaomi HyperChargeに対応。
公式情報では100%まで約50分としており、8050mAhという巨大なバッテリーでありながら、充電待ち時間を大幅に短縮できる。
さらにワイヤレス充電だけでなく、27W有線リバース充電、22.5Wワイヤレスリバース充電にも対応する。
モバイルバッテリーを忘れた際にワイヤレスイヤホンや別のスマートフォンへ給電する、といった使い方も可能だ。
8050mAhという容量を考えると、もはやスマートフォンというより「モバイルバッテリー機能付きハイエンドスマホ」に近い感覚すらある。

POCO F9 Ultraはゲーム性能だけに特化したモデルではなく、カメラも大幅に強化されている。
リアにはトリプルカメラを搭載。
メイン:約2億画素/F1.68/OIS
望遠:約5000万画素/光学5倍/120mm相当/OIS
超広角:約5000万画素/17mm相当
という構成だ。
特に注目したいのは望遠。
5000万画素センサーを採用した5倍ペリスコープ望遠カメラを搭載し、5倍光学ズームだけでなく10倍ロスレスズーム、20倍AI超解像ズームなどにも対応する。
さらに約30cmまで寄れるテレマクロ撮影にも対応している。
旅行先で遠くの建物を撮影したり、ステージやイベントを離れた場所から撮影したりと、スマートフォン1台でカバーできる撮影領域はかなり広い。
メインカメラについても2億画素を活かして、撮影後に大きくクロップする使い方が可能だ。
フロントカメラも約3200万画素となっている。
国内で使用するスマートフォンとして必要になる基本性能もしっかり押さえている。
SIMはnanoSIMとeSIMに対応。
Wi-FiはWi-Fi 7、BluetoothはBluetooth 6.0に対応する。
生体認証についても、画面内の超音波式指紋認証とAI顔認証を利用できる。
また、防塵・防水性能はIP66/IP68に対応。
突然の雨など、日常利用での安心感も高められている。
OSはAndroid 16ベースのXiaomi HyperOS 3を搭載する。
日本でメインスマートフォンとして利用する場合、一点注意しておきたい。
POCO F9 UltraはNFCには対応しているものの、おサイフケータイ(FeliCa)には対応していない。
SuicaやiD、QUICPayなどをスマートフォンのおサイフケータイ機能で日常的に利用している場合は、購入前に確認しておいた方がいい。
一方、クレジットカードのタッチ決済などNFCを利用するサービスについては、利用するサービス側の対応状況を個別に確認したい。
「性能は最強クラスだけれど、日本向け機能を全部積んだ万能型ではない」という点は、POCOらしい割り切りとも言える。
| 製品名 | POCO F9 Ultra |
|---|---|
| カラー | ダークチェリー / ブラック |
| サイズ | 約77.94 × 163.49 × 8.74mm |
| 重量 | 約235g |
| SoC | Snapdragon 8 Elite Gen 5 Mobile Platform |
| グラフィックス強化 | VisionBoost D8 |
| メモリ / ストレージ | 12GB+256GB / 16GB+512GB |
| ディスプレイ | 約6.9インチ AMOLED / 2608×1200 / POCO HyperRGB |
| リフレッシュレート | 最大185Hz |
| メインカメラ | 約2億画素 / F1.68 / OIS |
| 望遠カメラ | 約5000万画素 / 光学5倍ペリスコープ / OIS |
| 超広角カメラ | 約5000万画素 |
| フロントカメラ | 約3200万画素 |
| オーディオ | Sound by Bose / 2.1ch / 独立サブウーファー |
| バッテリー | 8050mAh |
| 有線充電 | 100W Xiaomi HyperCharge |
| ワイヤレス充電 | 対応 |
| リバース充電 | 有線27W / ワイヤレス22.5W |
| OS | Android 16ベース Xiaomi HyperOS 3 |
| SIM | nanoSIM / eSIM対応 |
| NFC | 対応 |
| FeliCa | 非対応 |
| Wi-Fi | Wi-Fi 7 |
| Bluetooth | Bluetooth 6.0 |
| 生体認証 | 超音波式指紋認証 / AI顔認証 |
| 防塵・防水 | IP66 / IP68 |
主要仕様はシャオミ・ジャパンの公式発表および製品ページに基づく。

POCO F9 Ultraの市場想定価格は以下の通り。
| モデル | 市場想定価格 | 早割価格 |
|---|---|---|
| 12GB+256GB | 149,800円 | 129,800円 |
| 16GB+512GB | 169,800円 | 149,800円 |
発売記念として、2026年9月1日22時から9月23日まで20,000円OFFになる早割キャンペーンが実施されている。割引は全販売チャネルが対象だ。
12GB+256GBモデルなら通常149,800円のところ、129,800円。
Snapdragon 8 Elite Gen 5、8050mAh、185Hz AMOLED、光学5倍望遠、2億画素カメラ、Bose監修2.1chオーディオまで搭載して13万円を切るというのは、現在のハイエンドスマートフォン市場を考えるとかなり攻めた価格設定だ。
さらにXiaomi公式サイトやXiaomi Storeでは、最大36回までの分割手数料無料、対象機種の下取り時に3,000円の下取りボーナス、学生向け2,000円クーポンなども用意されている。
POCO F9 UltraはSIMフリーモデルとして販売される。
主な販売チャネルは、
Xiaomi公式サイト
Xiaomi Store各店
Xiaomi Service Center秋葉原店
Amazon.co.jp
Xiaomi公式 楽天市場店
Yahoo!ショッピング Xiaomi公式ストア
シャオミ・ジャパン公式TikTok Shop
など。
特定の通信キャリアとの契約を前提としないため、現在利用している回線を維持しながら端末だけ購入したいユーザーとも相性がいい。
POCO F9 Ultraが特に刺さりそうなのは、スマートフォンに性能を求めるユーザーだ。
ゲームを高フレームレートで遊びたい。
長時間ゲームや動画を楽しみたい。
バッテリー残量を気にせず一日使いたい。
スマホ本体のスピーカーでも迫力ある音を楽しみたい。
望遠カメラも妥協したくない。
こうした要求を一台でまとめて満たしたいなら、かなり面白い選択肢になる。
とりわけ、独立サブウーファーという明確に分かりやすい個性があるのは大きい。
ここ数年のハイエンドスマートフォンは、処理性能やカメラ性能が全体的に高水準となり、スペック表だけでは製品ごとの差が分かりにくくなっている。
その中でPOCO F9 Ultraは、
「スマホにサブウーファーを載せた」
という一言だけで、この端末が何者なのかを説明できる。
これはかなり強い。
もちろん、誰にでもおすすめできるわけではない。
まず重量は約235g。
6.9インチディスプレイと8050mAhバッテリーを搭載している以上仕方のない部分ではあるが、軽量スマートフォンを求める人にはかなり大きく感じる可能性がある。
そして前述した通り、FeliCa非対応も日本では大きな判断材料になる。
スマートフォンでSuicaなどのおサイフケータイを日常的に使っている場合、この一点だけで候補から外れるケースもあるだろう。
逆に言えば、
軽さやFeliCaよりも、性能・ゲーム・映像・音・バッテリーを優先するユーザー
にターゲットをかなり絞ったスマートフォンとも言える。
POCO F9 Ultraは、単に最新Snapdragonを搭載しただけのハイエンドスマートフォンではない。
Snapdragon 8 Elite Gen 5
8050mAhバッテリー
100W急速充電
最大185Hz AMOLED
2億画素メインカメラ
5000万画素・光学5倍ペリスコープ望遠
そして何より、
Sound by Boseの独立サブウーファーを備えた2.1chオーディオシステム。
ここまで特徴を並べても、まだ「全部盛り」という表現が大げさに聞こえない。
POCOといえばこれまで「高性能SoCを安く買えるスマホ」という印象が強かった。
しかしPOCO F9 Ultraはそこから一段上へ踏み込み、オーディオ、カメラ、ディスプレイ、バッテリーまで含めて“体験そのもの”をハイエンド化したモデルと言えそうだ。
235gという重量やFeliCa非対応など、購入前に確認しておきたいポイントはある。
それでも、129,800円からという早割価格で、このスペックを一台に詰め込んできたインパクトは大きい。
「普通のハイエンドスマホでは面白くない」。
そんなユーザーにとって、2026年後半のスマートフォン市場で最も尖った選択肢のひとつになりそうだ。
本記事は、RE EARTH TV編集部がメーカー公式サイト、公式発表、取材内容などの情報をもとに制作しています。
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