- 2026年7月8日
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EarFun Technologyは2026年10月13日、新型ワイヤレスヘッドホン「EarFun Wave Pro X」を日本国内で発売した。市場想定価格は16,990円。
独自開発の音響構造「DCAA(Dual-Coaxial Acoustic Architecture)」を採用し、40mmのDLC複合振動板と10mmのLCP振動板を同軸上に配置したデュアルダイナミックドライバーを搭載。低音域の力強さと高音域の繊細な表現を両立するという。
さらに、QualcommのオーディオSoC「QCC3095」を採用し、LDAC、aptX Lossless、Snapdragon Sound、Bluetooth 6.0、LE Audio、Auracastなど、幅広いオーディオ技術に対応する。
独自のアクティブノイズキャンセリング技術「QuietSmart 3.5」に加え、ANCオフ時で最大90時間の連続再生を実現。音質だけでなく、接続性や長時間使用にも重点を置いた製品となっている。
EarFun Wave Pro Xの中核となるのが、独自開発のDCAA(Dual-Coaxial Acoustic Architecture)だ。
一般的なワイヤレスヘッドホンでは、1基の大型ダイナミックドライバーで幅広い周波数帯域を再生する構成が多い。
これに対し、Wave Pro Xは特性の異なる2基のダイナミックドライバーを組み合わせることで、低音から高音までの再現性向上を図っている。
採用するドライバーは次の2種類。
最大の特徴は、これら2基のドライバーを同一の音響軸上に配置していることだ。
ドライバーを異なる位置に配置する構造では、各ユニットから耳に届く音の時間差や位相のずれが、帯域間のつながりに影響を与える場合がある。
DCAAでは、ドライバー間の距離をマイクロメートル単位で精密に調整するとともに、AIを活用したクロスオーバー最適化によって、音のつながりや定位の自然さを追求したという。
2基のドライバーを単純に搭載するのではなく、配置と帯域制御を含めて音響システム全体を設計している点が特徴といえる。
なお、音場の広さや解像感など、実際の音質については実機による試聴評価が必要だ。
ワイヤレスオーディオの処理には、Qualcomm製SoC「QCC3095」を採用した。
Snapdragon Soundに対応し、aptX LosslessやaptX Adaptiveをはじめ、LDACなど複数の高音質コーデックをサポートする。
対応コーデックには次のものが含まれる。
なかでも注目したいのが、aptX LosslessとLDACの両方に対応している点だ。
aptX Losslessは、対応する送信機器と適切な通信環境の組み合わせによって、CD品質に相当する16bit/44.1kHzのロスレスオーディオ伝送を可能にする技術だ。
従来のBluetoothオーディオでは、音声データを圧縮する際に一部の情報が失われる方式が一般的だった。
これに対し、aptX Losslessでは、対応機器間において音声データを損失なく伝送できる条件を用意している。
ただし、aptX Losslessの利用にはスマートフォンなど送信側の対応も必要となる。接続環境によっては、ロスレス伝送ではなく別の動作モードが選択される。
LDACは、最大96kHz/24bitのハイレゾ音源をワイヤレスで伝送できるコーデックだ。
高音質モードでは最大990kbpsのビットレートに対応し、対応するAndroidスマートフォンやオーディオプレーヤーなどで利用できる。
ただし、LDACは非可逆圧縮を使用するため、ハイレゾ対応であることとロスレス伝送であることは同義ではない。
Wave Pro Xは、ハイレゾオーディオワイヤレス認証を取得。さらに3.5mm AUX有線接続によるハイレゾオーディオにも対応する。
一方、iPhoneではLDACやaptX Losslessを標準サポートしていないため、主にAACなどの対応コーデックを利用することになる。
ノイズキャンセリングには、EarFun独自の「QuietSmart 3.5」を搭載する。
外側のマイクで周囲の騒音を検出するフィードフォワード方式と、イヤーカップ内部の音を監視するフィードバック方式を組み合わせた、ハイブリッドANCを採用した。
さらに、合計8基の高性能マイクを搭載し、周囲の音を解析してノイズ低減処理に活用する。
ANCは周囲の環境に応じて制御を変化させるアダプティブ方式を採用。
専用アプリから4段階のノイズキャンセリング設定を行える。
航空機や電車などの低周波騒音に加え、オフィスやカフェなどの日常的な環境音への対応も想定している。
また、イヤーパッドによる物理的な遮音性能とANCを組み合わせることで、音楽への没入感向上を図っている。
音声通話には、AIを活用したcVcノイズ低減技術を採用した。
マイクで検出した周囲の環境音を解析し、話者の声を優先して処理することで、騒がしい場所でも相手に声を伝えやすくする。
音楽再生時のANCとは異なり、通話相手へ送信する音声の明瞭性向上を目的とした機能となる。
オンライン会議や屋外での通話など、音楽鑑賞以外の用途でも活用できる設計だ。
通信規格にはBluetooth 6.0を採用した。
さらに、従来のBluetooth Classic Audioに加え、次世代の音声伝送規格であるLE Audioにも対応している。
LE Audioは、低消費電力のBluetooth Low Energyを活用した音声伝送技術であり、LC3コーデックなどを利用する。
従来のBluetoothオーディオとは異なる仕組みにより、対応機器との間で効率的な音声伝送が可能になる。
Wave Pro Xは、Bluetooth LE Audioを基盤とするAuracastにも対応する。
Auracastは、1台の送信機から複数の受信機に対して音声をブロードキャストする技術だ。
従来のBluetoothオーディオが主に1対1の接続を中心としていたのに対し、Auracastでは、同じ音声を複数人で共有する用途などが想定されている。
たとえば、対応するテレビや公共施設の音声送信設備から配信された音声を、個人のヘッドホンで受信するといった使い方が考えられる。
ただし、Auracastの利用には送信側の機器や配信設備も対応している必要がある。
そのほか、以下の機能を搭載する。
音楽鑑賞だけでなく、パソコン作業や動画視聴など、複数デバイスを使い分ける環境にも対応した構成となっている。
Wave Pro XはBluetooth接続に加え、USB-Cデジタルオーディオ接続と3.5mm AUXアナログ接続にも対応する。
一般的なワイヤレスヘッドホンでは、Bluetooth接続を中心に設計されている製品も多いが、Wave Pro Xは接続方法の選択肢が比較的豊富だ。
USB-C接続では、対応するパソコンなどからデジタル音声信号を入力できる。
3.5mm AUX接続では、ヘッドホン端子を備えた機器やオーディオインターフェースなどとの接続が可能となる。
また、メーカーはUSBおよびAUXによる有線接続時にもANCを利用できると案内している。
Bluetoothの接続環境に左右されずに音声を再生したい場合や、有線接続を使い分けたいユーザーにとっても利便性が高い。
バッテリーには800mAhの大容量バッテリーを搭載する。
メーカー公表値では、ANCをオフにした状態で最大90時間の連続再生に対応。ANCをオンにした状態でも最大50時間の音楽再生が可能だ。
| 使用条件 | 最大再生時間 |
|---|---|
| ANCオフ | 90時間 |
| ANCオン | 50時間 |
| 15分間の急速充電 | 最大10時間 |
| フル充電 | 約2時間 |
長時間の移動や出張など、充電できない時間が長い環境でも利用しやすい仕様となっている。
さらに、15分間の充電で最大10時間再生できる急速充電機能を搭載。
短時間の充電で長時間使用できる点は、日常的な使い勝手に直結する要素といえる。
なお、再生時間はメーカーが定める測定条件によるものであり、音量やコーデック、接続環境などによって変動する。
本体重量は約259g。
外装にはCDパターン加工を施したアルミニウム合金を採用し、質感と耐久性に配慮したデザインに仕上げている。
イヤーパッドにはメモリースポンジ素材を採用。耳周辺への圧力を分散する形状により、長時間使用時の装着感を追求したという。
イヤーカップは90°回転に対応し、折りたたみ構造も備える。
専用キャリングケースが付属するため、バッグなどに収納して持ち運ぶことも可能だ。
ワイヤレスヘッドホンは、長時間装着した際の側圧や重量バランスが快適性に大きく影響する。
iOS・Android向けの専用アプリ「EarFun Audio」では、音質や各種機能のカスタマイズに対応する。
Wave Pro Xでは、パラメトリックイコライザー(PEQ)を採用している点が特徴だ。
一般的なプリセットEQとは異なり、パラメトリックEQでは周波数やゲインなどを細かく設定できる。
特定の周波数帯域を調整することで、低音の量感、ボーカルの存在感、高音域の明瞭さなどを好みに合わせてチューニングできる。
また、ユーザーが音楽を聴きながら選択肢を選ぶことで、好みに近い音質へ調整するパーソナライズドサウンド機能にも対応する。
そのほか、ANCの強度設定、ゲームモード、操作方法のカスタマイズなどもアプリから変更可能だ。
音響構造だけでなく、ユーザー自身が音質を追い込める調整機能を備えていることもWave Pro Xの強みとなっている。
Wave Pro Xは、従来モデル「EarFun Wave Pro」から音響構造、通信技術、バッテリー性能などを強化したモデルだ。
両モデルの主な仕様を比較すると、次のようになる。
| 項目 | Wave Pro X | Wave Pro |
|---|---|---|
| ドライバー | 40mm+10mm同軸デュアル | 40mmシングル |
| 振動板 | DLC+LCP | DLC複合 |
| Bluetooth | 6.0 | 5.4 |
| LDAC | 対応 | 対応 |
| aptX Lossless | 対応 | 非対応 |
| Snapdragon Sound | 対応 | 非対応 |
| Auracast | 対応 | 非対応 |
| マイク | 8基 | 4基 |
| 最大再生時間 | 90時間 | 80時間 |
| 重量 | 約259g | 約287g |
| マルチポイント | 対応 | 対応 |
| 公式掲載価格 | 16,990円 | 8,990円 |
※価格は2026年10月13日時点のメーカー公式サイト掲載価格。販売店や時期によって異なる。
最大の違いは、シングルドライバーから同軸デュアルドライバーへ変更されたことだ。
加えて、Wave Pro XではaptX LosslessやSnapdragon Sound、Auracastといった新しいオーディオ技術に対応し、接続性が大きく強化されている。
バッテリー駆動時間は80時間から90時間へ延長され、本体重量は約287gから約259gへと軽量化された。
一方、Wave ProもLDACやANC、マルチポイント接続などに対応しているため、価格を重視するユーザーにとっては引き続き検討する価値がある。
音質や対応コーデックを重視するならWave Pro X、価格と基本機能のバランスを求めるならWave Proという選び方が考えられる。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 製品名 | EarFun Wave Pro X |
| 製品タイプ | 密閉型ワイヤレスヘッドホン |
| ドライバー | 40mm DLC+10mm LCP |
| 音響構造 | DCAA同軸デュアルドライバー |
| Bluetooth | 6.0 |
| SoC | Qualcomm QCC3095 |
| 高音質技術 | Snapdragon Sound |
| 対応コーデック | LDAC、aptX Lossless、aptX Adaptive、aptX HD、aptX、LC3、AAC、SBC |
| ハイレゾ | 有線・ワイヤレス対応 |
| ANC | QuietSmart 3.5 |
| マイク | 8基 |
| LE Audio | 対応 |
| Auracast | 対応 |
| マルチポイント | 2台同時接続 |
| 有線接続 | USB-C/3.5mm AUX |
| 最大再生時間 | 90時間(ANCオフ) |
| ANCオン時 | 最大50時間 |
| 急速充電 | 15分で最大10時間 |
| フル充電時間 | 約2時間 |
| バッテリー容量 | 800mAh |
| 重量 | 約259g |
| イコライザー | パラメトリックEQ対応 |
| 専用アプリ | EarFun Audio |
| 発売日 | 2026年10月13日 |
| 市場想定価格 | 16,990円 |
※仕様・性能はメーカー公表値。対応コーデックの利用条件は送信機器によって異なる。
EarFun Wave Pro Xは、2026年10月13日より国内販売を開始している。
市場想定価格は16,990円で、EarFun公式サイト、Amazon公式ショップなどで取り扱われる。
また、EarFunは発売に先立ち、9月29日から10月12日まで先行予約キャンペーンを実施した。
期間内にメールアドレスを登録したユーザーには、25%OFFクーポンを配布。
対象者は12,743円で購入できる。
クーポンの利用期間は、2026年10月13日から10月19日まで。
EarFun公式サイトおよびAmazon公式ショップが対象となる。
ただし、事前登録の受付はすでに終了しており、割引の適用には先行予約時に配布されたクーポンコードが必要だ。
購入を検討しているユーザーは、販売ページで最新の価格やキャンペーン条件を確認してほしい。
EarFun Wave Pro Xは、独自の同軸デュアルドライバー構造に加え、Snapdragon Sound、LDAC、aptX Lossless、Auracastなどを採用したワイヤレスヘッドホンだ。
特に、40mm+10mmのDCAA音響構造と、多彩な高音質コーデックを組み合わせた点が製品の大きな特徴となっている。
ANCや通話機能、最大90時間のバッテリー駆動、USB-C・AUX有線接続、パラメトリックEQまで備えており、音楽鑑賞から動画視聴、パソコン作業まで幅広い用途をカバーする。
16,990円という価格で、音響構造・対応コーデック・接続機能・バッテリー性能を幅広く強化した構成は注目に値する。
コストパフォーマンスを重視しながらも、ワイヤレスヘッドホンの音質や機能に妥協したくないユーザーにとって、有力な選択肢となりそうだ。
関連リンク
本記事は、RE EARTH TV編集部がメーカー公式サイト、公式発表、取材内容などの情報をもとに制作しています。
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製品仕様、価格、在庫、キャンペーン、サービス内容などは予告なく変更される場合があります。
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