DJI RS 4 Pro コンボ(2026)登場。ジンバルとSDR映像伝送を一体化した“現場即戦力”のプロ向け撮影パッケージ

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2026年5月18日、DJIは「DJI RS 4 Pro」と「DJI SDR Transmission」を組み合わせた新しいセット製品、DJI RS 4 Pro コンボ(2026)を発表・発売した。希望小売価格は160,160円(税込)。DJI公式オンラインストアなどで販売が開始されている。

今回の製品は単なるジンバルの新パッケージではない。今回のポイントは、カメラを安定させるだけでなく、撮影映像をリアルタイムで共有し、遠隔操作やモニタリングまで含めて現場を組み上げられることにある。

これまでRSシリーズは、ワンオペ撮影から商業映像、ミュージックビデオ、ウェディング、企業PR、イベント撮影まで、幅広い現場で使われてきた。だが、実際の制作現場で必要になるのは「ブレない映像」だけではない。ディレクターが画を確認する。クライアントがモニターを見る。フォーカスやカメラワークを別担当が操作する。そうした“撮影現場全体の流れ”をどれだけスムーズにできるかが、映像の完成度と撮影効率を大きく左右する。

DJI RS 4 Pro コンボ(2026)は、その現場課題に対してかなり現実的な答えを出してきたパッケージだ。

DJI RS 4 Pro コンボ(2026)の概要

今回のコンボは、DJIのフラッグシップスタビライザーであるDJI RS 4 Proに、ワイヤレス映像伝送システムDJI SDR Transmissionを組み合わせた構成。DJI JAPANは、本製品についてRS 4 Proの安定化性能とプロ向け制御性能に、SDR Transmissionの耐干渉性能、遠隔操作、リアルタイムモニタリング機能を組み合わせたコンボ製品として説明している。

項目内容
製品名DJI RS 4 Pro コンボ(2026)
発表・発売日2026年5月18日
主な構成DJI RS 4 Pro + DJI SDR Transmission
希望小売価格160,160円(税込)
主な用途商業映像、企業PR、MV、イベント、ウェディング、ドキュメンタリー、YouTube制作など
訴求ポイント安定化、映像伝送、リアルタイムモニタリング、遠隔操作をまとめて導入できるプロ向けコンボ

何が新しいのか?最大のポイントは「SDR Transmission」がセットになったこと

従来のDJI RS 4 Proコンボでは、Ronin映像トランスミッターが同梱されていたが、2026年版ではDJI SDR Transmissionコンボが同梱される構成にリニューアルされている。
従来同梱されていたRonin映像トランスミッターの代わりに「DJI SDR Transmissionコンボ」が同梱され、さらに下部クイックリリースプレート(延長用)やFocus Proモーターも含まれている。

ジンバル単体でも、もちろん映像は滑らかになる。しかし、現場で本当に困るのは「撮影者以外が映像を見られない」「モニター環境を組むのが面倒」「カメラマンが画作りと操作を全部抱え込んでしまう」といった部分だ。

SDR Transmissionがセットになることで、DJI RS 4 Proは“手持ちジンバル”の枠を超え、モニタリングや映像共有まで担える撮影システムへと進化する。

ディレクターやクライアントが映像を確認しやすくなり、複数人での撮影判断がしやすくなる。ワンオペ撮影でも、スマートフォンやタブレットを活用したモニタリング環境を作りやすい。撮影中に「今の画、どう見えているか」を確認できるだけで、撮影の安心感は大きく変わる。

DJI RS 4 Proは、4.5kg積載に対応するプロ向けジンバル

DJI RS 4 Proの魅力は、まず基本性能の高さにある。公式仕様では、実験時の積載量は4.5kg。ジンバル本体は約1242g、BG30バッテリーグリップは約265g、バッテリー最大動作時間は13時間、充電時間は約1.5時間とされている。

4.5kgまで載せられるということは、ミラーレスカメラだけでなく、シネマカメラ寄りの構成にも対応しやすい。ボディ、レンズ、ケージ、フォローフォーカス、外部モニター、映像伝送などを組み合わせると、撮影システムはすぐに重くなる。軽量ジンバルでは余裕がなくなる場面でも、RS 4 Proなら現場用の実用的なカメラセットアップを組みやすい

特に企業PR、採用動画、観光映像、ブライダル、MV、ライブイベントの裏側撮影など、画の安定感と機動力の両方が求められる撮影では、この積載余裕がかなり効いてくる。

項目DJI RS 4 Proの主な仕様
積載量4.5kg
ジンバル重量約1242g
バッテリーグリップBG30 / 約265g
最大動作時間最大13時間
充電時間約1.5時間
接続Bluetooth 5.1 / USB-C充電ポート
アクセサリーポートRSA/NATOポート、1/4”-20マウント、コールドシュー、映像伝送/LiDARポート、RSSカメラ制御ポート、フォーカスモーターポート

第4世代RS安定化アルゴリズムで、歩き撮りもローアングルも強い

DJI RS 4 Proには、DJIの第4世代RS安定化アルゴリズムが採用されている。DJI JAPANのリリースでは、横向き撮影・縦向き撮影の両方でバランスの取れた安定化性能とスムーズなカメラワークを実現し、走行しながらの撮影やローアングル撮影でも優れた安定化性能を発揮すると説明されている。

この部分は、単に「ブレにくい」というだけでは語り切れない。

映像制作では、カメラワークの質がそのまま映像の印象になる。手持ちの荒さをあえて活かす表現もあるが、企業PRや商品紹介、観光映像、採用動画では、余計な揺れがあるだけで一気に“アマチュア感”が出てしまう。

RS 4 Proのような高性能ジンバルを導入する意味は、映像に余計なノイズを入れず、被写体の魅力だけを前に出せることにある。

店内を歩くカット、人物を追いかけるカット、車両や機械の動きをなめるカット、商品や料理に寄っていくカット。そうした一つひとつのショットに安定感が出ると、動画全体の印象は大きく変わる。

ネイティブ縦向き撮影に対応。ショート動画時代にも強い

DJI RS 4 Proは、第2世代ネイティブ縦向き撮影に対応している。追加アクセサリーなしで縦向き撮影へ切り替えられる設計で、ジンバルを使った縦動画制作の効率を高められる。

これは、今の映像制作ではかなり重要だ。

YouTubeだけでなく、Instagramリール、TikTok、YouTubeショート、Xの縦動画など、縦位置の映像はもはや“おまけ”ではない。むしろ、クライアントワークでは「横長の本編」と「縦型ショート」を同時に納品するケースも増えている。

そのとき、縦撮影への切り替えが面倒だと、現場でのテンポが落ちる。撮影者側も「横で撮って後からトリミングでいいか」と妥協しがちになる。

しかし、縦向き撮影を前提にジンバルを組めるなら、SNSで見られることを前提とした映像を、最初から高い画質と構図で作ることができる

これは映像制作者にとって、かなり実用的なメリットだ。

DJI SDR Transmissionで、モニタリング環境が一気に強くなる

DJI SDR Transmissionは、SDRとWi-Fiの両方による映像伝送に対応したワイヤレス映像伝送システムだ。公式仕様では、1080p/60fpsの入力・出力に対応し、SDR伝送時は最大20Mbps、遅延はカメラ・画面表示遅延を除いて35ms、映像伝送距離はFCC環境で最大3km、CE/SRRC/MIC環境で最大2kmとされている。

日本で使う場合に注目したいのは、MIC環境での最大伝送距離が2kmとされている点。もちろん実際の使用距離は環境や障害物、電波状況によって変わるが、一般的な撮影現場でのモニタリング用途としては十分に強力だ。

さらに、DJI JAPANのリリースでは、DJI SDR Transmissionは3系統のSDR信号と2系統のWi-Fi信号を同時に出力でき、配信モードでは接続可能なレシーバー数に制限がないと説明されている。レシーバーはSDI/HDMI経由でモニターに接続でき、スマートフォンやタブレットはUSB-CまたはWi-Fi経由で接続可能だ。

これは、撮影現場ではかなり大きい。

カメラマンだけが画を見ている現場から、チーム全体で画を判断できる現場へ。
この変化は、撮影の成功率を大きく上げる。

項目DJI SDR Transmissionの主な仕様
映像伝送方式SDR + Wi-Fi
入力映像フォーマット1080p / 1080i / 720p
出力映像フォーマット1080p / 1080i / 720p
最大ビットレートSDR:20Mbps / Wi-Fi:8Mbps
遅延SDR:35ms(カメラ・画面表示遅延を除く)
最大伝送距離SDR:最大3km(FCC)/ 最大2km(CE・SRRC・MIC)
重量送信機:約145g / 受信機:約145g
主な接続SDI、HDMI、USB-C、Wi-Fi

企業PR・採用動画・イベント撮影で特に相性がいい

DJI RS 4 Pro コンボ(2026)が刺さるのは、いわゆる映画制作だけではない。むしろ、地方の映像制作会社やフリーランス、YouTube運用支援、企業のSNS動画制作でもかなり相性がいい。

たとえば、企業PR動画。工場、店舗、事務所、現場作業、スタッフのインタビュー前後の動き。こうした映像では、“手持ち感”を残しすぎると安っぽく見え、逆に動きがなさすぎると退屈になる。ジンバルによる滑らかな動きは、その中間をきれいに作れる。

採用動画でも効果は大きい。スタッフの表情、仕事中の手元、移動シーン、職場の空気感。滑らかなカメラワークで撮影すると、会社そのものが洗練されて見える。

さらにSDR Transmissionがあれば、撮影中に社長、広報担当、ディレクター、クライアントが映像を確認しやすい。現場で「この角度の方がいい」「もう少し寄りたい」「表情が見える位置がいい」と判断できるため、撮り直しのリスクを減らし、撮影の完成度を高めやすい

撮影ジャンル活用メリット
企業PR動画オフィス、工場、店舗、現場作業を滑らかなカメラワークで印象的に見せられる
採用動画スタッフの動きや職場の空気感を、見やすく洗練された映像で伝えられる
イベント撮影移動しながらの撮影や人混みの中での撮影でも、安定した映像を狙いやすい
ウェディング入場、退場、会場内移動、ゲストの表情などをドラマチックに撮影できる
MV・アーティスト撮影人物を追う動き、回り込み、ローアングルなど、演出性の高いカットを作りやすい
YouTube・SNS動画横動画と縦動画の両方で、見栄えの良い移動ショットを作りやすい

ワンオペ撮影者にも、チーム撮影にも使いやすい

このコンボの良いところは、ワンオペにもチームにも使える拡張性だ。

ワンオペ撮影では、ジンバル、カメラ、モニター、フォーカス、録音など、すべてを一人で見なければならない。だからこそ、機材同士の連携が弱いと、現場で破綻しやすい。

一方、チーム撮影では、カメラマン、ディレクター、フォーカス担当、クライアント確認用モニターなど、複数人で画を共有する必要がある。ここでも、モニタリング環境が弱いと、撮影の判断が遅くなる。

DJI RS 4 Pro コンボ(2026)は、まずジンバルとして強く、そのうえで映像伝送まで含めて現場を組める。この順番がいい。

最初から大規模なシネマリグを組まなくても、必要に応じてモニターやタブレット、スマートフォン、外部モニターを組み合わせられる。小規模な制作チームにとっては、非常に現実的なアップグレードになる。

従来コンボからの買い替え・導入判断

すでにDJI RS 4 Proを持っている人にとっては、「買い替えるべきか」よりも、SDR Transmissionを含めた現場構成を必要としているかが判断基準になる。

すでにジンバル単体で満足している場合は、無理にコンボへ移行する必要はない。だが、撮影現場で次のような悩みがあるなら、2026コンボはかなり魅力的だ。

クライアント確認用のモニター環境を整えたい。
ディレクターと画を共有しながら撮りたい。
ジンバル撮影中の映像をタブレットやスマホでも確認したい。
イベントや企業案件で、現場の撮影効率を上げたい。
今後、ワンオペから小規模チーム撮影へ広げたい。

こうしたニーズがあるなら、ジンバル単体ではなく、最初から映像伝送まで含んだコンボを選ぶ意味は大きい

ユーザータイプおすすめ度理由
これから本格的なジンバルを導入したい人高いRS 4 Pro本体と映像伝送をまとめて導入でき、現場対応力を一気に高められる
企業PRや採用動画を撮る映像制作者非常に高い安定したカメラワークとクライアント確認用モニタリング環境を両立しやすい
イベント・ウェディング撮影者高い移動撮影に強く、現場での映像確認もしやすい
すでにRS 4 Pro単体を所有している人中〜高SDR Transmissionを必要としているかどうかが判断ポイント
軽量ミラーレス中心の趣味ユーザー性能は魅力的だが、用途によってはオーバースペックになる可能性がある

購入前に注意したいポイント

魅力的なコンボではあるが、誰にでも最適というわけではない。

まず、DJI RS 4 Proはプロ向けのジンバルだ。軽量なミラーレス1台で気軽にVlogを撮りたいだけなら、もっとコンパクトなジンバルの方が扱いやすい場合もある。

また、SDR Transmissionを活かすには、モニター、スマートフォン、タブレット、バッテリー、ケーブル、取り付けアクセサリーなど、現場に合わせた周辺構成も考える必要がある。買った瞬間にすべての撮影が劇的に変わるというより、自分の撮影スタイルに合わせて組み上げることで真価を発揮する機材だ。

ただし、そこまで含めて考えられる人にとっては、かなり頼もしい。

ジンバル、映像伝送、モニタリング、遠隔操作。これらをバラバラに考えるのではなく、一つの制作システムとして導入できる。
それこそが、DJI RS 4 Pro コンボ(2026)の価値だ。

まとめ:DJI RS 4 Pro コンボ(2026)は、撮影現場を一段プロ仕様に引き上げるパッケージ

DJI RS 4 Pro コンボ(2026)は、単に「RS 4 Proに映像伝送機が付いたセット」ではない。

安定したカメラワークを作るRS 4 Pro。
リアルタイムで映像を共有できるDJI SDR Transmission。
フォーカス、モニタリング、遠隔操作まで視野に入れた拡張性。

この3つが組み合わさることで、撮影現場の自由度は大きく広がる。

ワンオペで撮る人にとっては、確認と操作の幅が広がる。
チームで撮る人にとっては、現場の意思疎通が速くなる。
クライアントワークを行う映像制作者にとっては、“ちゃんとした現場感”を作れる機材になる。

特に、企業PR、採用動画、観光映像、イベント撮影、ウェディング、MV、YouTube制作など、動きのある映像をきれいに、かつ効率よく撮りたい人には非常に魅力的な選択肢だ。

価格は160,160円(税込)。決して安い機材ではない。
だが、ジンバルと映像伝送を別々に検討していた人にとっては、かなり現実的な導入パッケージになる。

撮影の安定感だけでなく、現場全体の見え方と動き方を変えたい。
そう考えている映像制作者にとって、DJI RS 4 Pro コンボ(2026)は、今チェックしておきたいプロ向けスタビライザーコンボだ。

DJI RS 4 Pro コンボ(2026)ジンバルも映像伝送も、これひとつで現場仕様へ。

DJI RS 4 Proの高い安定化性能に、SDR Transmissionによるワイヤレス映像伝送まで組み合わせたプロ向けコンボ。
撮影・モニタリング・現場共有まで一気に整えたい人に最適なパッケージです。

DJI RS 4 Pro本格的なカメラワークを支える、DJI最上位クラスのジンバル。

4.5kg積載に対応し、ミラーレスからシネマカメラ寄りの構成まで幅広く対応。企業PR、MV、イベント、ウェディングなど、映像の“プロっぽさ”を一段引き上げたい人に選びたい1台です。

SDR Transmission撮影映像をリアルタイムで共有する、現場力アップの映像伝送システム。

カメラマンだけでなく、ディレクターやクライアントも映像を確認しやすくなるワイヤレス映像伝送システム。撮影現場の確認・判断・共有をスムーズにしたいなら、導入価値の高いアイテムです。

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