- 2022年12月26日
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撮影用LED照明ブランド「amaran(アマラン)」から、ブランド初となるウェブカメラ「amaran Cam」が登場した。
Aputure/amaranの日本総代理店であるアガイ商事は、同製品の国内販売を開始した。希望小売価格は税込43,340円。
amaran Camは、1/1.3インチのイメージセンサーと開放F1.68のレンズを搭載し、最大4K/60fpsの映像出力に対応するウェブカメラ。高精細な映像撮影に加え、カメラが認識した人物の顔の露出に合わせて、対応するamaran製LEDライトを自動調整する「Auto Lighting」を搭載した点が最大の特徴だ。
メーカーによると、約10秒で被写体に適した照明設定を行うことが可能。従来はカメラと照明を個別に調整する必要があったデスクトップ撮影環境を、より少ない操作で構築できるという。
さらに、最大2倍のロスレスズーム、高速ハイブリッドAF、最大4台のマルチカメラ接続、クロップを伴わない縦型4K撮影など、コンテンツ制作を意識した機能を備える。
YouTube動画の撮影やライブ配信、オンライン会議など、幅広い用途を想定した製品となっている。

amaran Camの最大の特徴は、カメラと照明を連携させる「Auto Lighting」機能だ。
通常、ウェブカメラを使用した撮影では、カメラ側で露出やホワイトバランスを調整する一方、照明の明るさや配置などは別途設定する必要がある。
amaran Camでは、カメラが撮影した人物の顔の露出を解析し、接続された対応amaran製LEDライトの明るさを自動調整する。
メーカー公称では、約10秒でライティングの自動調整が完了する。
撮影前の細かな設定作業を軽減できるため、毎日のライブ配信や動画収録、頻繁に行うオンラインミーティングなどで効果が期待できる。
Auto Lightingは、発売時点で最大2台の対応ライトをサポート。2灯を使用する場合には、映像の印象に合わせて3種類のライティングモードを選択できる。
| モード | ライティングの特徴 |
|---|---|
| Even | 顔全体を均一に照らし、自然でバランスの取れた仕上がり |
| Defined | 顔の陰影や立体感を強調し、奥行きのある仕上がり |
| Bold | 明暗差を大きくし、コントラストの高い印象的な仕上がり |
例えば、オンライン会議では「Even」、人物を中心としたYouTube動画では「Defined」、印象的なライティングを求めるライブ配信では「Bold」といった使い分けが考えられる。
なお、Auto Lightingの利用には、専用の「amaran Desktop App」とBluetooth接続に対応するamaran製ライトが別途必要となる。
すべてのamaran製ライトで利用できるわけではなく、導入前には対応機種を確認する必要がある。

amaran Camは、比較的大型となる1/1.3インチのイメージセンサーを搭載する。
レンズの開放F値はF1.68。明るいレンズと大型センサーを組み合わせることで、室内などの光量が限られた環境でもノイズを抑えた映像表現を目指した設計となっている。
最大動画解像度は3840×2160ピクセルの4K UHD、フレームレートは最大60fpsに対応。
30fpsでの利用が中心となる一般的なオンライン会議だけでなく、滑らかな動きを求められるライブ配信や、製品レビューなどの動画収録にも利用できる。
レンズの焦点距離は35mm判換算で24mm相当、対角画角は85°。
モニター上部に設置した状態でも、人物だけでなくデスク周辺の環境を含めた構図を確保しやすい。
また、HDR撮影にも対応し、明るい部分と暗い部分の階調表現にも配慮している。

映像の色再現にも重点が置かれている。
amaran Camでは、同ブランドのカラーサイエンスを基に、プロのカラリストによる調整を加えた画像処理を採用。
人物の肌色を自然に表現するとともに、衣服やメイクアップ製品、ガジェットなどの色を忠実に再現することを目指している。
高解像度で撮影できるだけでなく、人物と製品を同時に撮影するコンテンツクリエイターを意識した設計といえる。

製品レビューやガジェット紹介などで役立つのが、最大2倍のロスレスズームと高速オートフォーカスだ。
amaran Camは、4K出力を維持したまま最大2倍まで画角を変更できる。
35mm判換算で24mm相当の広角映像から、2倍ズーム時には約50mm相当の画角へ切り替えられる。
通常のデジタルズームでは映像の一部分を拡大することで解像感が低下しやすいが、本製品はセンサーの画素数を活用し、4K解像度を維持したズームを実現するとしている。
カメラの設置位置を変えずに、人物の上半身を映す構図から、手元の製品を大きく見せる構図へ変更できる点が特徴だ。
なお、最大4倍のデジタルズームにも対応するが、こちらは2倍ロスレスズームとは異なる。
オートフォーカスには、PDAF(位相差検出AF)とCAF(コントラストAF)を組み合わせたハイブリッドAFを採用した。
メーカーによると、1/4秒未満でのピント合わせが可能。
最短撮影距離は18cmとなっており、カメラの前に製品を近づける撮影にも対応する。
例えば、YouTubeのガジェットレビューで人物を撮影している状態から、手に持ったスマートフォンやイヤホンなどへ被写体を切り替える場面でも、スムーズなピント移動が期待できる。

amaran Camは、最大4台のカメラを同時接続するマルチカメラ機能を搭載している。
専用ソフトウェアを使って複数のamaran Camを接続し、撮影アングルを切り替えることが可能だ。
例えば、次のような撮影構成が考えられる。
一般的なライブ配信では、複数のミラーレスカメラとHDMIキャプチャーデバイスなどを組み合わせる構成も用いられる。
一方、amaran CamはUSB接続を基本とするため、デスクトップ環境で複数のカメラを扱いたいユーザーにとって、シンプルな構成を検討できる点が魅力となる。
ただし、4台同時接続時の動作には高いパソコン性能が求められる。
メーカーは、4台のマルチカメラ運用について、Apple Silicon搭載MacではM2 Pro以上、メモリ16GB以上を推奨している。
amaran Camは、横型16:9に加えて、縦型9:16の映像出力にも対応する。
特徴的なのは、カメラ本体を物理的に縦方向へ回転させることで、撮影方向を自動認識する仕組みだ。
一般的な横型映像を縦方向に切り出す方法とは異なり、最大2160×3840ピクセル、60fpsの縦型4K出力が可能となっている。
これにより、YouTube ShortsやTikTok、Instagramリールなど、縦型動画を中心としたコンテンツ制作にも対応する。
横型のライブ配信と縦型SNS動画を制作する場合でも、同じカメラを活用できる点は利便性が高い。

amaran Camは、WindowsおよびmacOS向けの「amaran Desktop App」に対応する。
同アプリでは、カメラの各種設定に加え、対応するamaran製照明やオーディオ機器を一元的に管理できる。
主なソフトウェア機能は以下の通り。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| Auto Lighting | 対応LED照明の自動調整 |
| Virtual Camera | 仮想カメラ出力 |
| Green Screen | 背景の切り抜き・置き換え |
| Beauty | 肌や顔の映像補正 |
| Filters | 映像フィルターの適用 |
| Multi-Cam | 最大4台のカメラ管理 |
| Firmware Update | カメラのファームウェア更新 |
また、OBS Studio、Streamlabs、Zoom、Microsoft Teams、Google Meetなど、主要な配信・ビデオ会議ソフトウェアにも対応する。
Stream Deckとの連携機能も用意されており、対応する環境ではカメラ操作や映像切り替え、プリセットの呼び出しなどを効率化できる。
なお、バーチャルカメラ機能で4K/60fpsの映像効果を利用する場合は、通常の撮影よりも高いPC性能が必要となるため注意したい。

長時間のライブ配信や収録に対応するため、amaran Camはアクティブ冷却機構を搭載する。
メーカー公称では、周囲温度26℃の環境において、4K/60fpsで72時間以上の連続動作が可能だ。
冷却機構の最大騒音レベルは、同じく26℃の条件で23dBA以下とされている。
ただし、実際のファンノイズや長時間動作時の安定性は、設置環境や周囲温度によって異なる可能性がある。
音声収録用として全指向性マイクも内蔵。48kHz/16bitの音声入力とAIノイズ低減機能を備える。
プライバシー面では、レンズを物理的に覆うプライバシーシャッターを搭載した。
本体重量は約69g。マグネット式マウントでモニターに取り付けられるほか、1/4インチネジに対応した三脚やアームなども利用できる。
amaran CamはUSB-C接続を採用し、USB 3.0以降に対応する。
対応OSはWindows 10(バージョン1809)以降、macOS 13.0以降。ARMベースのWindowsには対応していない。
一般的なウェブカメラとして利用する場合と、4K/60fpsのバーチャルカメラ機能や4台のマルチカメラ接続を利用する場合では、推奨PCスペックが異なる。
| 利用環境 | Windows | Mac |
|---|---|---|
| 通常利用 | 第10世代Core i5以上、8GB RAM以上 | Apple M1以降 |
| 4K/60fpsのバーチャルカメラ効果 | Core i5-13500相当以上、RTX 4060/RX 7600以上、32GB RAM以上 | M2 Pro以上、16GBメモリ以上 |
| 最大4台のマルチカメラ運用 | 8コア以上のCPU、RTX 4060/RX 7600以上、32GB RAM以上 | M2 Pro以上、16GBメモリ以上 |
特に、4K/60fpsの映像に背景処理などのエフェクトを加える場合は、より高い処理性能が求められる。
「4K/60fps対応」という仕様だけでなく、自分のPCで利用したい機能が動作するかを確認することが重要だ。

| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 製品名 | amaran Cam |
| イメージセンサー | 1/1.3インチ |
| 有効画素数 | 約5,000万画素(メーカー公称) |
| レンズ | F1.68 |
| 焦点距離 | 35mm判換算24mm相当 |
| 画角 | 対角85° |
| 最大動画解像度 | 4K UHD(3840×2160) |
| 最大フレームレート | 60fps |
| HDR | 対応 |
| AF方式 | PDAF/CAFハイブリッドAF |
| AF速度 | 1/4秒未満(メーカー公称) |
| 最短撮影距離 | 18cm |
| ロスレスズーム | 最大2倍(4K出力) |
| デジタルズーム | 最大4倍 |
| マルチカメラ | 最大4台 |
| 縦型映像 | 最大2160×3840/60fps |
| Auto Lighting | 対応、最大2灯 |
| ホワイトバランス | 2000~7500K |
| ISO感度 | オート100~51200 |
| 動画形式 | H.264/MJPEG |
| マイク | 全指向性、AIノイズ低減 |
| 冷却方式 | アクティブ冷却 |
| 連続動作 | 72時間以上(4K/60fps、26℃) |
| 接続 | USB-C(USB 3.0以降) |
| 重量 | 約69g(本体) |
| 本体サイズ | 約73.9×37.8×32.8mm |
| 対応OS | Windows 10以降/macOS 13以降 |
| 国内希望小売価格 | 43,340円(税込) |

amaran Camの国内希望小売価格は税込43,340円。
本体には、USB-Cデータケーブル、USB-C/USB-A変換アダプター、マグネット式マウント、クイックスタートガイドが付属する。
標準的なウェブカメラと比較すると高価格帯の製品となるが、大型センサーによる4K/60fps映像に加え、照明の自動調整やマルチカメラ機能など、映像制作者向けの機能を数多く搭載している。
一方で、購入前に注意したいのがAuto Lightingに対応したLEDライトは別売りという点だ。
カメラ単体でも4K撮影やAFなどの基本機能は利用できるが、最大の特徴となる照明の自動調整を活用するには、別途対応ライトを導入する必要がある。
また、複数台のカメラを使った配信では、使用するPCの性能やUSB接続環境についても考慮しなければならない。
カメラ単体の価格だけでなく、照明やPCを含めたシステム全体で導入コストを検討する必要があるだろう。

近年のウェブカメラは、高解像度化に加えて、AIによる自動フレーミングや背景処理、人物追跡などの機能が進化してきた。
こうした機能の多くがカメラ内部の映像処理を中心としているのに対し、amaran Camはカメラが認識した被写体の情報を、外部の照明機材の制御に活用するというアプローチを採用している。
映像品質を高めるためには、カメラのセンサーやレンズだけでなく、照明環境も重要な要素となる。
その調整作業を自動化することで、撮影準備の手間を軽減し、コンテンツ制作そのものに集中できる環境を目指した製品といえる。
特に、毎日決まった場所で撮影するYouTuberやライブ配信者、オンライン講師、製品レビュアーなどにとっては、映像品質と撮影準備の効率化を両立する選択肢となりそうだ。
ただし、約10秒という調整時間やAF速度、画質、照明制御の精度についてはメーカー公称値であり、実際の撮影環境でどの程度の効果が得られるかは今後の検証が必要となる。
高画質なウェブカメラという枠を超え、照明を含めたデスクトップ撮影システムを一体的に制御する「amaran Cam」。 クリエイター向け撮影環境の新たな選択肢として注目したい。
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